自分の病気やケガなら「大したことない」「大丈夫」と、病院に行かずに様子を見たり、市販薬に頼ることが多いと思いますが、自分の赤ちゃんの異変、ちょっとしたことで心配になりますよね。
「ただの風邪だよ〜」と油断してたら、実は他の病気だった…なんてことも考えられるので。
ただ、問題なのは、その「線引き」が難しいこと。
初めて子育てをするパパママにとっては、いつまで様子見を続けるべきなのかは悩ましい問題でしょう。
そんな新米パパママである僕たち夫婦も例外ではなく、最近も、自分の耳を触る娘を注意深く見ていたところです。
原因は中耳炎?
まず疑ったのは、やはり「中耳炎」です。赤ちゃんは特に発症しやすいとも言われています。
耳は外側から、外耳(がいじ)、中耳(ちゅうじ)、内耳(ないじ)と3つの区画にわかれています。中耳炎とは、まさに中耳の部分が菌などの侵入で炎症を起こしている状態です。中耳炎になると、耳を痛がったり、耳垂れ(耳から膿などが出てくること)がおきたり、機嫌が悪かったりします。
中耳炎は、生後半年から1歳、2歳ぐらいをピークとして、5歳ぐらいまでは非常に多い病気です。これは、大人に比べて抵抗力が弱いためで、5歳を過ぎると抵抗力もつき、中耳炎になる事も減ってきます。
引用:中耳炎とは
中耳炎にはいくつか種類がありますが、通常は「急性中耳炎」のことを指し、耳の痛み・耳だれ・発熱などの症状があります。
まぁ、そういった症状であれば、すぐに気づけるはずなので、あまり心配する必要もないかと思います。
それよりも心配なのは、滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)。
「痛みがない=サインが少ない」ので、周りもなかなか気づきにくいそうです。(先ほどと同じページから引用)
急性中耳炎は、風邪や感染症が原因でなることが多く、割りと短期間で治ることも多いですが、一方耳が痛い、発熱、耳垂れなどの症状のない、「滲出性中耳炎(しんしゅつせいちゅうじえん)」は、なかなか気づきにくく、治りにくい中耳炎です。
中耳炎のサイン
中耳炎を発症すると下記のような症状が出るそうです。
急性中耳炎の主な症状
- 急に泣き出す
- むずがる
- 耳によくさわる
滲出性中耳炎の主な症状
- 耳によく手を持っていく、さわる
- 呼んでも振り向かない、返事をしない
- テレビの音を大きくする、近寄ってみるようになった
耳を触る本当の原因は何?
「泣きながら耳の穴に指を入れて、止めると余計に泣いてしまう」みたいな状態であれば、中耳炎の可能性大だと思いますが、そうでなければ、中耳炎かただの癖なのか、すぐに見極めるのは難しいでしょう。
例えば、僕の娘は、たまに耳を触ったり、耳の穴に指を突っ込んだりする程度で、中耳炎だと判断する決定的な材料がありません。
そして、その判断をもっと難しくさせているのが、
- お風呂に入っている時に、耳の汚れを取るためにガーゼで拭く
- お風呂上がりに、耳の水気を取る程度に綿棒で娘の耳の手入れをする(穴の奥深くに突っ込むわけではない)
- 僕や妻が、自分の耳がムズムズする時に指を耳の穴に入れることがある
など、僕や妻の行動が影響している可能性があること。
1歳にもなると、親(周りの人)の真似をすることも多くなるので、親の行動を見て好奇心で耳を触っている可能性も十分あります。
対処法
つまり、赤ちゃんが自分の耳を触ってしまう問題への主な対処法はこんなところでしょうか。
- 心配であればすぐに耳鼻科(病院)に連れて行く
- 様子を見て中耳炎の可能性が高ければすぐに耳鼻科に連れて行く
- 数日様子を見て、それでも頻繁に耳を触るようであれば耳鼻科に連れて行く
- 数日様子を見て、耳を触らなくなった、または、耳を触る頻度が低くなった場合は、問題ないと判断する(そのまましばらく様子を見る)
ちなみに、「耳鼻科に行って耳をキレイにしてもらうべき」みたいな情報もあり、気になって僕の親世代の子育て話を聞いてみましたが、「そういう目的で耳鼻科に連れて行ったことはない」とのことでした。
僕も、僕の兄弟も、赤ちゃんの頃に耳鼻科に行ったことはないそうですが、聴力や脳に異常はないので、絶対必要なことではないのかもしれませんね。
追記:鼻水も重要なサイン
この時は中耳炎ではなかったと思いますが、2歳になる前に正真正銘「中耳炎」になりました。
普段より鼻水の量が多い日が続いている場合、中耳炎になっている可能性があるので参考までに関連記事も読んでみてください。
まとめ
中耳炎に限らず、「問題ないと思って特に何もしなかったけど、それが原因で調子がおかしくなった」ということになる可能性も0ではないと思いますが、正直、それを心配していたら毎日のように病院に行くことになります。
それほど赤ちゃんの体の状態はコロコロ変わりますし、常にわかりやすいサインを出しているわけではありません。
ですので、まずは注意深く様子を見る(見守る)。そして、小さなサインも見逃さない。
それが何よりも重要な「処方」ではないかと思います。