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「東京の模倣」では地方のビジネスはどんどん衰退していく。

      2016/05/25

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青森県から、またまた地方のリアルをお届けしてみます。

今回のテーマは「地方でビジネスをする上で気をつけなければいけないこと」。

正直、「当たり前」な情報ではありますが、「誰でもわかる内容」になるように注力して進めていきます。

青森県からお届けしますが、「地方」だとどこでも当てはまる話になるかと思います。

何年か遅れて地方にやってくる「東京で流行っているお店」

地方から東京に移住する人の多くの理由。それが東京への憧れ

僕もその一人でした。東京に行きたくないけど、東京に行かなければならない人はもはやいないでしょう。

いるとすれば、こんな感じの人でしょうか?

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青森県の有効求人倍率が正式に「1.0」を超えてから数日。 現場レベルではまだまだ実感がないようです

 

そんな僕は、東京から青森に移住してきたんですが、日々「強烈な違和感」と「焦り」を感じながら暮らしています。

その焦りの正体は、隠すまでもなく地方の衰退です。例えば、この前もこんなことを言われました。

「ジャスコ(イオン)にスタバとユニクロができるらしいよー!」

やったー!スタバ大好き!ユニクロ便利!助かるー!…なんて素直に思えないですよね。それはなぜか?

そのただ一つの大きな理由が「地方の人口減少(消滅)」です。

 

「海外→東京」のビジネスはこれからもしばらくは安泰でしょう。東京に人口が集中するので、商圏として成り立つからです。

一方、「東京→地方」のビジネス、「地方だけのビジネス」は今後間違いなく成り立ちません。

ショッピングモールに東京で流行っているお店ができたとしても、そこに行く人がいなくなるからです。

チェーン店に淘汰されていく避けれらない事実

  1. 全国でチェーン展開している会社だけが地方でも必要とされる(需要がある)
  2. 地方だけで展開している会社は潰れていく(需要がない)
  3. 地方から東京へ人が流出していく(地方の人口自然減)
  4. 地方から新しいものが生まれない(体力不足)
  5. 大手企業が地方で事業を展開するメリットがなくなる(地方撤退)
  6. 地方の過疎化が加速する

今のところ、この流れを止める術を誰も知りません。

大手コンビニチェーンの地方への出店はその典型的な例で、「地方ならではのお店」はどんどん消滅しています。

  • 流通網の広さ
  • ビジネスのノウハウ
  • 商品開発力

どれをとっても、地方のコンビニは大手コンビニに対抗することはできません。

それに加えて「東京への憧れ」という、どうしようもない問題もあります。

 

つまり、地方のクローズドな領域でビジネスをしている企業は、全国的にチェーン展開している企業に淘汰されてしまうのです。

東京(大都市)を基盤にビジネスをし、いつでも地方から撤退できる&撤退のダメージがない企業(お店)」を怖いと思っているのは僕だけでしょうか?

地方「だけ」のビジネスは基本無理ゲー

そういった理由から、地方「だけ」でビジネスをするのは、もう無理ゲーです。

もっと丁寧に言うと、「地方」で「地方のユーザーに対してだけ」ビジネスをするのは、将来性が全くありません。

幸いなことに、いろいろな情報をキャッチアップできているんですが、一番聞きたくないのは「地方のお店が潰れた」というニュースです。

  • アパレルショップ
  • 美容室
  • 飲食店
  • 酒屋
  • 旅館

…など、数え切れないほどです。倒産件数で言えば東京の方が多いですけどね。ただ、それも仕方ないなと思う理由があるのも事実です。

インターネットを全く活用していない

その理由が「インターネットを全く活用していない」こと。これはかなり大きな要因です。

つい出店したくなる「アパレルショップ」を引き合いに出して話を進みていきます。

  1. 独自ブランド(自分が考えた服のデザインやコンセプト)
  2. そこそこの資金
  3. 実店舗

を用意し、初めてのビジネスが始まります。

 

しかし、来店する人は多くありません。店頭におしゃれなPOPを用意しても集客は成功しません。

ギリギリの価格にしても、値下げセールをしても、安定した売上にはなりません。

「ビジネスとはこういうものなんだ」と、なんとか資金繰りを頑張るものの、ついに限界がきてしまいます。

「もう閉店しよう」

 

…これは、地方ではあるあるのストーリーでしょう。地方で「服を売る」というハードルは想像以上に高いんです。

インターネットを活用しなければ。

このケースで重要なポイントは、ターゲット層の選定です。これを間違えているんです。

 

考えてみてください。東京への憧れが強い地方の若者に「地方から発信するブランド」がすんなりと受け入れられると思いますか?

答えは「NO」です。地方の若者が好きなのは、東京から発信されているブランドです。東京っぽい服です。雑誌で紹介されている服です。

全身ユニクロで揃えるのがダサくて、ライトオンが少しマシで、渋谷・原宿で買った服が自慢になる地方のファッション文化に受け入れられるはずがありません。

 

であれば、実店舗で勝負ができない立地が悪い格安の物件を借りて、世界中の人に服を売った方がいいですよね。

その環境はとっくの昔に整っているんですから。

  • オウンドメディア
  • ECサイト
  • Facebook広告
  • Twitter広告

地方(自分の地元)発信のブランドをダサいと思っている若者よりも、世界中のフラットな感性の若者に訴求する方が成功する確率は高いはずです。

「逆輸入ブランド」になれば、結果的に地方の若者にも受け入れられますからね。

オフラインで成功するビジネスモデル

インターネットの活用はマストだとして、地方でできることは他に何があるでしょうか?

一番簡単な方法であり、一番時間がかかる方法が「そこにしかないもの」を作ること。

このオンラインの時代に、オフラインでしかできないもの・オフラインでしか楽しめないことを作るんです。

 

一番わかりやすい例だと、「地方の飲食店」がそれにあたるでしょうか。

  1. 大間のマグロを新鮮な状態で食べれる大衆食堂
  2. りんご狩りで収穫したりんごを持参すれば、その場でアップルパイを作ってくれるカフェ

など、オンラインでは満足できない「オフラインの空間」を作れば、必然的に外からの集客が見込めるはずです。

 

  • こんな美味しいものが地方にあるのか!
  • 地方でしか食べれないのか!
  • インターネットで買えないのか!

という付加価値が生まれれば、東京ではなく、「利便性の低い地方」に分があります。

なぜなら、手に入れづらいものほど価値は自然と高まっていくから。これがオフラインで成功するビジネスモデルです。

わかりやすい例だと、青森にはこんなパンがあります。

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やばい… 東京での生活が長くて…とか言い訳にならないレベルでやばい。 イギリストーストってパン初めて食べまし

まとめ

地方から新しいものが生まれないところを見ると、今後もますます厳しい戦いを強いられることは間違いなさそうですね。

やはり、目先の利益のために東京の文化を真似するよりも、地方の価値を高めるための施策が必要ではないでしょうか。

スタバは好きですが、「地方の食材を使ったメニューが自慢のカフェ」の一つでもショッピングモールになければキツイですよ。

 

「東京でも地方でもあんまり変わんねーな!笑」なんて誰もが思える時代がくれば話は別ですが…

東京の文化だけが地方に残る未来はあまり想像したくありませんね。そこはもはや地方ではありませんよ

僕らの地方が地方であり続けれますように。

 - オピニオン