クラウドサインの使い方は?契約書の効力や法的な問題は?

何かあっても会社が守ってくれるサラリーマンと違い、自分の身は自分で守らなければいけない個人事業主(フリーランス)。

  • 広告収入を得る
  • 知り合いの人とだけビジネスをする

などの活動方法であれば問題ないと思いますが、「はじめてましてから始まるビジネス」の場合は、何が起こるかわからない不安があるのではないでしょうか?

僕も例外ではなく、「うーん、知人からの紹介だけど、何かトラブルに発展したら嫌だなぁ」と悩んでいました。

そこで、「よし!自分で契約書を作成しよう!」とテンプレートを探し始めたところ、ある超絶便利なサービスを発見したんです…!



ネットで契約書を交わすサービス、CloudSign(クラウドサイン)

それは、CloudSign(クラウドサイン)という、弁護士ドットコムが運営している、ネット上で契約書を交わすサービスです。

  • 紙の契約書不要
  • 印鑑不要
  • 手書きのサイン不要
  • 専用のソフト不要
  • 相手がクラウドサインを利用していなくても使える
  • マルチデバイス(パソコン・タブレット・スマホ)対応
  • 毎月10件まで無料で使える
  • 契約書のテンプレートが豊富(ケース・バイ・ケースで選べる)

など、フリーランスはもちろんのこと、契約締結を円滑に進めたい企業の心強い味方と呼べるサービスです。

当サービスは、事前に内容についてお互いの合意が済んでいる契約書・発注書などの書類をアップロードし、相手方が同意することにより、相互同意がなされたことを示す電子署名が施されるサービスです。また電子署名が施された書類の保管、管理もサービス上で行うことができます。

引用:クラウドサイン(以下「当サービス」とします)は、どのようなサービスですか。

クラウドサインを利用している企業(一部)

公式サイトでは、

  1. パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)
  2. クレディセゾン
  3. クラウドワークス

をはじめとした、名だたる企業がクラウドサインの魅力を語っています。

法的に問題ないの?

とはいえ、手書きのサイン・押印がない契約書に不安を感じる方も少なくないと思います。僕も最初は気になりました。

これに関しては、公式サイトのQ&Aにまとめられていますが、結論から言うと特に問題ないそうです。

契約締結の方式は、書面でなくとも、口頭、Eメールのような方式の他、クラウド上で契約締結することも認められています。これを「契約方式の自由」といいます。

契約方式の自由は、日本の私法(民法など)の原則である契約自由の原則の一つとして認められています。

締結を行う双方の当事者がクラウドサイン上で契約に合意し、合意した書面に弁護士ドットコム株式会社が電子署名を付すことで、法的証拠力上も問題なく、クラウド上で契約締結することができます。

引用:契約の合意は紙の書面でなくても法的に問題ないでしょうか。

契約書の効力について

また、契約書の効力も安心できます。

合意された書類に「クラウドサイン」を運営する弁護士ドットコム株式会社名義で電子署名を付す方法で、証拠力を担保しております。

クラウドサインで合意締結されたすべての書類には、クラウドサインのみが発行可能な電子署名が付与され、それにより真正な書類を判別することができる仕組みとなっています。

電子署名の仕組みには、強固な暗号化方式によって守られている公開鍵暗号方式に基づくデジタル署名を採用しています。

また、合意締結時に、弁護士ドットコム株式会社名義で書類の概要や合意締結の日時などが記載された「合意締結証明書」が発行されます。

同証明書を確認することで、送信者及び受信者が合意した日時(分単位)、送信者及び受信者のメールアドレス 、締結するにあたっての認証方法を簡単に確認することができます。

引用:クラウドサインではどのようにして契約書の証拠力を担保していますか?

トラブルがあった場合も安心

そして、万が一、トラブルに発展した場合は、契約の存在を証明する「契約締結証明書」を証拠として提出できるそうです。

契約当事者が合意した時点で、合意書面(PDF)に弁護士ドットコム株式会社が「契約締結証明書」を発行いたしますので、合意書面のプリントアウトと合わせて裁判所に対し証拠として提出することで契約の存在を証明することが可能です。

また、合意書面を「Acrobat Reader DC」で閲覧し、署名パネル欄の画面をプリントアウトすることにより、合意書面が偽造でないことを証明することもできます。

引用:紛争の際はどのように証拠として提出すれば良いですか?

使い方

さて、ここからは、そのクラウドサインの使い方をご紹介します。非常に直感的に使えるので、パソコンが苦手な方でも問題ありませんよ。

まずは、クラウドサインに新規登録します。

書類の送信

画面左上の「新しい書類の送信」をクリック。

 

オリジナルの書類がある場合は、PFD形式でアップロード。ない場合は、「テンプレートから書類を準備」をクリック。

 

書類をアップロードしたら、任意で「タイトル」と「送信先の名称」を入力して次へ。

 

宛先(相手の会社名・代表者名・メールアドレス)を追加して次へ。

 

画面左上の「フリーテキスト」と「押印」を任意の場所にドラッグ・アンド・ドロップして、入力権限(自分 or 相手)を選択。

 

フリーランスであれば、屋号と自分の名前を入力して、押印の部分には自分の名前を入力すればOKです。

 

内容に問題なければ、送信して終了です。後は、相手の対応を待ちましょう。

書類を受け取る側のやること

どのように書類が届いて、サインするのか、書類を受け取る側のやることも確認してみましょう。

メールで確認依頼があるので、「書類を確認する」をクリック。

 

画面下の「確認する」をクリック。

 

入力箇所があるので、すべて入力して終了です。(スマホの場合は、入力箇所を教えてくれます)

まとめ

メールでやりとりの記録が残っていればまだしも、口約束で取引をスタートして、水掛け論に発展したり、連絡がとれなくなってしまうことも十分考えられます。

そういったトラブルを経験していない方は、イマイチその危険性を理解できないかもしれませんが、本当に時間も手間もかかってしまうので、何かあった時のためにも、取引前にクラウドサインで契約書を交わすことをおすすめします。

健全な取引は、健全な契約から。自分だけでなく、お客さんにも「安全・安心」を提供してはいかがでしょうか?


カテゴリー:個人事業主(フリーランス)

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