東京への「一極集中」の構図がますます鮮明になり、有効求人倍率は24年ぶりの高水準を記録。人手不足の企業はこれからも増えていくことでしょう。
僕が人材ビジネスに関わっていた頃も、「お金を出せば簡単に人が集まる」と考えている企業は数多くあり、強い危機感を覚えたものです。
しかし、「超売り手市場」は、雇用される側にとっては嬉しいですが、雇用する側としてはまったく嬉しくありません。
それは、「お金を出せば簡単に人が集まる」時代が終わり、「高いお金を出して採用の可能性を少しでもあげなければいけない」時代になったからです。
深刻な人手不足が叫ばれるIT企業などは、優秀なエンジニア一人を獲得するために「200万円」を出すことも珍しくないんですよ。
いかに採用単価を抑えるかが鍵
何度もこのブログで啓蒙していますが、今の時代、そして、これからの時代。いかに採用単価を抑えて採用活動できるかが重要です。
採用ニーズが突発的に発生してしまう企業であればそこまで問題ないかもしれませんが、問題は通年でダラダラと採用活動している企業です。
何も考えず求人広告の営業マンに任せていたり、PDCAサイクルを回さずに採用活動をしていたり。正直、無駄なお金をかけている企業が多いです。
採用単価を抑えるということは、ただ安く採用活動をするということではありません。文字通り、「採用できる単価」を減らすことです。
例えば、下記の異なる採用活動を展開するとします。
- 1年に1回50万円かけて求人広告を掲載(広告宣伝費50万円)
- 1年に10回3万円かけて求人広告を掲載(広告宣伝費30万円)
どちらが成功するかはケースバイケースです。ただ、前者のパターンが2人採用成功、後者のパターンが1人採用成功だとすると、採用単価が低いのは前者のパターンです。
…と、このように、「採用単価の面からどちらを選ぶか」が採用活動を成功させるポイントです。
自社の採用サイト(ページ)を作成するのも有効な方法
採用単価を抑える方法はまだまだありますが、自社の採用サイトや採用ページを作成するのも有効な方法です。
有名どころで言えば、「リクオプ」と「ヒトマネ」が、同様のサービスを提供しています。これについては、以前、記事にまとめたので、詳しく知りたい方は関連記事をチェックしてみてください。
そして、今まで「リクオプ」と「ヒトマネ」の独壇場だったこの分野に、最近ある企業が参加することが発表されました。
それは、人材サービス大手の「エンジャパン」です。engage(エンゲージ)と呼ばれるツールを提供する予定です。
engage(エンゲージ)とは?
engage(エンゲージ)とは、企業の採用活動を支援するツールのことです。
- 企業専用の採用サイト(ページ)作成
- 応募者の管理
- 応募者へのスカウトメール配信
など、採用活動を円滑に進めるための機能が備わっています。また、その他にも特筆すべき特徴がいくつかあります。
- スマホ最適化(レスポンシブデザイン)
- indeed(インディード)への自動掲載
- 料金は完全無料
- 知識がなくても作成できる
- 簡単にカスタマイズできる
…見てわかるように、使わない理由がないツールです。高機能な「リクオプ」や「ヒトマネ」は予算の面で導入できなかった…なんて企業は積極的に導入するべきでしょう。
まとめ
このengage(エンゲージ)、正式なリリースは8月29日になるそうです。執筆時点では「事前申し込み」を受け付けていました。
完全無料なので、これまでの採用活動にプラスしてみてはいかがでしょうか?採用の可能性は高くなると思いますよ。