「給料が低い」と聞いて思い浮かべる職業はなんでしょうか?介護士?保育士?
僕は真っ先に「飲食店で働く人」を思い浮かべます。
昔ほど話題になりませんが、やはり低賃金のイメージが強いんですよね。
- 労働時間が長い(サービス残業が多い)
- バイト→正社員への登用がそこまで多くない
- 「定番のバイト」になるくらい非正規雇用のスタッフが多い
などが低賃金の主な要因でしょうか。
でも、それも昔の話。
もしかしたら今は全然違う結果になっているかも…と調べてみたところ、「飲食店のリアル」がわかるレポートを発見しました。
- 和食や洋食など、業態・ジャンルによって給与が違うのか
- 店長や料理長など、職種によって給与が違うのか
その気になる内容はいかに…?
月給が最も高いのは「料理長」
まずは「役職別」の比較結果です。
月給が最も高い傾向にあったのは料理長で、38.0%が月給35万円以上と回答。全職種の割合では月給31万円以上が23.9%であるのに対し、料理長では月給31万円以上が52.1%、次ぐ店長では39.1%を占めました。
店長やマネージャーよりも料理長の方が給与は高いという結果でした。
月給31万円もらってる料理長が半分以上なんですね。
ボーナスも含めると軽く年収400万円は超える感じでしょうか。
(余談ですが、店長と料理長ってすごく仲が悪いイメージがありますよね…笑)
調理系スタッフの方が給与は高い傾向にある
次は「職種別」の比較結果です。
調理系とサービス系で比較すると調理系のほうが月給が高い傾向にあり、調理系スタッフで最も多かったのは27万円~30万円で26.9%が回答。サービス系スタッフで最も多かったのは19万円~22万円で31.5%の回答でした。
先ほどの結果から予測できるように、調理系スタッフの方が給与は高い傾向にありますね。
興味深いのは、全体の割合を見るとどちらも給与は低い傾向にあるということです。
年収300万円〜400万円といったところでしょうか。
カフェの給与の低さが目立つ
最後は「業態別」の比較結果です。
業態別にみたところ、最も月給が高い傾向にあったのは洋食(イタリアン・フレンチ・その他西洋料理)で、22.7%が月給35万円以上と回答。次ぐ居酒屋・ダイニングバーでは16.0%が月給35万円以上と回答しました。対してカフェは月給が低い傾向にあり、月給22万円以下が65.7%を占めました。
ふむふむ。こちらも年収300万円〜400万円は妥当といったところでしょうか。
洋食のお店のスタッフは約4人に1人が年収400万円以上もらっているようです。
まぁ、月給23万円〜で線引きすると、そこまで悪くない結果に…って、カフェの月給が低すぎませんか。。
カフェの給与の低さは重々承知してますが想像以上でした。
あまり知られていないかもしれませんが、基本的にカフェの正社員はボーナス頼りです。
店長やエリアマネージャーになれば別ですが、月給が低いことは覚悟しましょう。
転職も有効な選択肢
もちろん、どうしても賃金に不満や不安があるのであれば転職も考えましょう。
今では、転職活動をプロが無料でサポートしてくれるリクルートエージェントのような便利なサービスがあるので、飲食業界はもちろんのこと、他業界への転職も簡単です。
転職することで賃金アップするケースも珍しくないので、ぜひ積極的に活用してみてください。
まとめ
今回ご紹介したデータは過去2年以内に飲食店の正社員だった288名に調査した結果みたいですが、やはり全体的に給与は低い傾向でしたね。
「大学卒業→カフェの正社員」という道を選ぶ人をたまに見ますが、高給取りになりたい…というよりは、「本当にカフェ(コーヒー)が好きだから」という理由で選ぶのでしょう。
飲食店の正社員も採用難の時代。
昔よりも求められるサービスが高度化している中、目下の悩みは保育士のそれと同じようです。
「人と話すのが好きな方」や「スキルを身につけたい方」には相変わらず人気の業界ですし、「将来独立したい方」もけっこう多いですが、お金(給料)の問題は意外と重要なので、今回のデータを参考に就職・転職活動に活かしてみてはいかがでしょうか?