子育てをしていると、子どもを楽しませるために、落ち着かせるために、寝かしつけるために、「子守唄」を歌うことが多くなりますよね。
僕は、娘が生まれて4ヶ月目くらいまでは、オリジナル子守唄を作曲して歌ったりもしてたんですが、最近はもっぱら「昔の童謡」を歌っています。
ただ、昔の童謡を歌う時に困るのが、歌詞を覚えていないこと。僕なんか、まともに歌えるのはこの3つくらいですよ…
- ドレミの歌
- チューリップ
- こいのぼり
(※「こいのぼり」も、最近になって歌詞を覚えた)
グリーングリーン♪フフフフフーフ、フフフーフフーフー♪
そんな僕が、最も歌詞を知らなかった曲が、何を隠そう「グリーングリーン」でした。
ある日ーパパとー2人でー♪フフフ、フッフフー♪
(中略)
グリーングリーン♪フフフフフーフ、フフフーフフーフー♪
…いや、もうね、ほとんど覚えてないわけですよ。音楽の授業全部ボイコットしてたのかなってくらい覚えてないわけですよ。
だから、ある日パパと2人で何をしたのか、なんでこんなに緑が好きなのか、すべてが謎に包まれていたんです。
この世に生きる喜びと悲しみについて語り合う
「まぁ、曲調はポップだし、パパと2人でピクニックにでも行っておにぎり食べたのかなぁ♪」とか思っていたんですが、すごく重い歌詞でした。
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ある日パパと2人で語り合ったさ
この世に生きる喜び、そして、悲しみのことを
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「教えてもらった」ではなく、パパと「語り合っている」のが、個人的にグッときました。
ある朝、この世に辛い悲しいことがあることに気づく
この世界観は、終始一貫しています。
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ある朝僕は目覚めて、そして知ったさ
この世に辛い悲しいことがあるってことを
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目覚めたタイミングで、「あぁ…この世には辛い悲しいことがあるのかぁ…」と知ります。壮絶な寝覚めの悪さでしょう。
パパとの急な別れ
もはや、子どもが「50歳くらいのおじさん」に見えるんですが、悲しみはまだ続きます。
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その朝、パパは出かけた、遠い旅路へ
二度と帰ってこないと、ラララ、僕にもわかった
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「僕はわかった」とか「僕もわかった」ではなく、「僕にもわかった」という表現がすごく良いですよね。
「サヨナラ父さん…もう帰ってこないんだね…この僕にもわかるよ…ラララ…ラララ…」と歌う少年が映像化されました。
パパの言ってた言葉の本当の意味とは?
このような経験をした少年ですが、パパが言ってた言葉の意味を知る日が、いつか来るだろうと確信しています。
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やがて月日が過ぎゆき、僕は知るだろう
パパの言ってた言葉の、ラララ、ほんとの意味を
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今は知らないし、知る手段はないけど、やがて知ることになる…と。すでに、「この世の喜びや悲しみ」を語り合っているのに、パパは少年に何を伝えたいのでしょうか?
パパが出て行く前に約束したことがあるそうですが、その約束と何か関係があるのでしょうか?いずれにしても、非常に難しい内容でしょう。
そして未来へ
どこか悲しげで切ない歌ですが、少年は相変わらず達観しています。僕らが悲観する必要はありません。
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いつか僕も子どもと語り合うだろう
この世に生きる喜び、そして、悲しみのことを
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「この世に生きる喜びや悲しみを、パパが僕に残してくれたメッセージを、次の世代に伝えていかなければ」
少年のそんな強い意志が感じられます。ただ、伝える手段はやはり「語り合うこと」。一方的に教えるのではありません。
まとめ
誰かに何かを伝える時、僕らはどこか一方的な考えを持っているのかもしれません。
- 教える
- 残す
- 教授する
- 指南する
- 教育する
しかし、本当に必要なのは「語り合う」ことだと、パパと少年は言っています。お互いに語ることで、知ることができるのです。
僕が娘に伝えられることは多くないのかもしれませんが、教えるのではなく、語り合うことで成長して欲しいなと強く思いました。
グリーン グリーン – タンポポ児童合唱団