「この人が作る曲、全部似てるよねー」
YouTubeとかニコニコ動画で、こういうコメントをたまに見かけるんですが、それ褒め言葉ですよ?
アイデンティティって知ってます?
僕も久しぶりに曲を完成させたんですが、自分の作った曲って、どこか共通するところがあるはずなんです。
僕は人から直接言われたことはありませんが、何かしら共通するところがあると思ってます。
というか、似てないとおかしいですよ。毎回、使ってる楽器やDAWが違うわけではないし、作ってる人は同じなんですから。
それは、アイデンティティであり、その人が表現したい世界観がぶれていない証拠です。
似てることは素晴らしいこと
そう、どこか似てると言われるのは嬉しいことなんです。
- コード進行
- テンポ
- 使用音源
- 楽器の弾き方
- 打ち込み方
など、似てるポイントはいくつもあります。
有名どころとしては、中田ヤスタカさんや亀田誠治さんがいますが、この人たちが作る曲ってすぐ分かりますよね。
中田ヤスタカさん→カタイ音質、ベース、ケロケロボイス
亀田誠治さん→ストリングの動き、ベース、メロディライン
作詞だと、秋元康さんや畑亜貴さんなどが有名でしょうか。いつも特徴的で素晴らしい歌詞を書きますよね。
似てると言われないのは、あえてそう思わせないようにしているから
一方で、「えー!この曲とあの曲、作っている人同じなの?!」と言われる人がいるのも事実です。
僕が考えるに、こう言われる人は、天才でも器用でもなく、単純にそう思わせる必要があるからでしょう。
簡単に言うと、「表現の自由さ」が一つの線引きになるのです。
中田ヤスタカさんも亀田誠治さんも、自分の世界観で自分を自由に表現することができます。
しかし、俳優さんのように、誰かの作品の中で自分以外の誰かを演じる人は、誰かの世界観で自分を表現する必要があります。
青森を代表するスーパースター、松山ケンイチさんなんかは、作品ごとにカラーが全く違いますよね。
「え!あれも松ケンなの?!」みたいな。
みんな大好きEXILEを例に説明します
みんな大好きEXILE!僕も好きですよ。
よく「EXILEって似たような曲ばっかり歌ってるよな!」って言う人いません?
これは、先ほどの話を引き合いに出すと分かりやすく、
- 作っている人が同じ
- EXILEという世界感を表現している
の2つが要因です。
大ヒットソングである”Lovers Again”。
プロデューサーは松尾潔さんです。では、他にどんな曲に関わっているでしょうか?
- Ti Amo
- ふたつの唇
他のアーティストでは
- 平井堅の”even if”
- CHEMISTRYの”君を探してた”と”Point of No Return”
なんかがあります。
なんだか世界観が似てると思いませんか?
まとめ:似てることも似てないことも必然
「似てるからつまんない」の意見を解剖してきましたが、なんとなくお分かりいただけたでしょうか?
似てることは必然的であり、素晴らしいことなのです。
似てないことも必然的であり、素晴らしいことなのです。
表現する場が違えば、中田ヤスタカさんも亀田誠治さんも「っぽい」曲は作りません。プロですから、当然そのスキルはあります。
「なんか嫌い!」と盲目的になっている人に、理解して欲しいところです!