先日のブログで「教育」について書きましたが、もう少し掘り下げてみます。
教える側が気を付けることとは何でしょうか?それは「愛をもってシンプルに教える」ことです。
怒ると叱るの違いについてもそうですが、愛があれば伝え方も変わります。
よく理解できるようにシンプルな教え方になります。みなさん意識していますか?
愛をもって教える
- 後輩
- 部下
- 新人
など、教える相手は様々です。
厳しく教育する会社も多々あるかと思いますが、その厳しさの中に愛はありますか?
一方で、優しく教育する会社も多々あるかと思いますが、その優しさの中に愛はありますか?
勘違いしている人もいますが「優しい=愛がある」ではありません。
愛をもって教えるということは、その人の過去と未来にも影響を与えることです。
愛がない教育は、その人の現在(イマ)にしか影響を与えません。
例えば、何かミスした時。そのミスに対して注意をしますよね。
愛がないと、
「ミスをするな!」
と、現在(イマ)のミスに対して注意をします。
しかし、愛があれば、
- なぜ、そのミスをしたのか?←過去
- ミスをしてはいけないぞ。←現在
- どうすればミスをしなくなるか?←未来
と、ミスをした原因を考えます。
ミスをしたことに対する注意をし、今後のミスを未然に防ぐ為にどうすればいいかを考えます。
「俺はあいつに対して愛をもって怒っているぞ」
という方もいると思いますが、それが本人に伝わらなければ意味がありません。
多種多様な生き方ができる時代、その考えはリスキーだと思います。
マーカーだらけになっている教科書
教えるのが下手な人に共通するのが、シンプルに教えることができないということ。
「教えたいことが多すぎて、全部言っちゃう人」が多いですが、これはナンセンスです。
まず、教える側が気を付けることは「覚えなくていいものを教える」ことです。
つまり、絶対に覚えなくてはいけないことだけ教えることができるのです。
イメージしやすいのが学校の授業。
たくさん教えるということはマーカーだらけになっている教科書にしてしまうようなものです。周りにそういう教科書を持っている友達いませんでしたか?
要は、「ここは覚えてね」と上手にマーカーを引かせる教え方ができていれば良いんです。
しかし、教えるのが下手な人が多いので、たくさんマーカーを引かせてしまっているんですよ。
でも、ちょっと待ってください。
どれだけハードな仕事でも、レベルの高い仕事でも、覚えることはそんなに多くないですよね?
覚えることが多いと錯覚しているだけです。
10のことを知る為に1のことだけ覚える
居酒屋のホールスタッフ(新人)への教育を例に説明しましょう。
メニューを覚えて欲しい時、どんな説明がベストでしょう?
おそらく、
「このメニューを全部覚えてね」という店が多いと思います。
しかし、お客さんが注文するメニューは限られてますよね?10組に1組の割合で頼むメニューもたくさんあるはずです。
であれば、まずはメニュー表を持たせるだけでいいんです。そうすることにより、
「全てのメニューを覚えなくちゃいけないなぁ」という考えから、
「メニュー表を見れば分かるんだ!」
というシンプルな考えになり、結果的にメニューを覚えるスピードが速くなります。
これはつまり、「10のことを覚えなければいけない」状況ではなくなったんです。
「10のことを知る為に、1のことだけ覚えればいい」状況になったんです。10のキャパシティが1になったんです。
人間は賢いので、その内慣れます。しかも、覚えなくていいことが多いと余裕が生まれます。
だから、覚えるスピードが格段に上がります。心理的にも効果的ですよね。
愛をもってシンプルに教える。なかなか難しいですが、離職率が高い会社こそ意識して欲しいですね!