求人広告の営業ってどんな仕事?コツやノウハウも紹介するよ。

フレッシュな情報がなかったので、求人広告の元営業マンが裏側を語ってみます。(最終キャリアは施設長)

営業エリアは関東圏(東京・神奈川・埼玉)で、都市部から少し田舎の方まで幅広く営業していました。



仕事内容

新卒で入社した場合のモデルはこんな感じ。

  • 9:00〜テレアポ
  • 12:00〜ランチ
  • 13:00〜移動
  • 13:30〜1件目の商談
  • 14:00〜商談先のエリアで飛び込み
  • 16:00〜2件目の商談
  • 16:30〜移動
  • 17:00〜原稿作成
  • 18:00〜業務終了・帰宅

新人の頃は、テレアポの件数は少なくとも100件くらいです。(所要時間2時間ほど)

アポが取れる確率

100件電話をして実際にアポイントが取れるのはその内2件くらいで、受注につながるのはアポ5件に対して1〜2件くらいです。

新人の頃はアポの獲得に注力してしまうので、だいたいそんなもんですね。関連記事も要チェックです。

関連電話営業(テレアポ)する時のトークのコツ・極意まとめ。

未経験でも大丈夫?必要な資格やスキルは?

画像加工などのスキルが必要な制作スタッフとは違い、営業に関しては、未経験でも資格やスキルがなくても、まったく問題ありません

というか、未経験から働く人の方が圧倒的に多いです。50代の未経験入社の人などもいましたね。

強いて言えば、「広告業界」なので、パソコンで問題なく文字入力ができるくらいのスキルはあった方が良いでしょう。

もちろん、タッチタイピング(ブラインドタッチ)はできなくても問題ありません。

残業は多いの?

これは気になるところだと思いますが、残業は比較的多いです。残業が多くなる理由はこんなところでしょうか。

  • 成績が悪いから遅くまで仕事をしなければならない
  • クライアントから急に依頼があった
  • 単純に顧客数が多い
  • 移動時間が長い
  • 周りの人が残業してるから帰りづらい

ただ、営業職に総じて言えることですが、自分でしっかりと時間をコントロールすれば残業が形骸化することはありません

例えば、僕はこんなことをして残業を減らしていました。

  • そもそも、残業になりそうな時間にアポ(仕事)を入れない
  • 打ち合わせはなるべく1回で済ませる(何度も対面で打ち合わせしない)
  • 遠い場所での商談の時はそのまま直行・直帰
  • 主な資料をクラウドに保存して、いつでもどこでも確認できるようにする

ちなみに、直行直帰を許可していない会社もあるので、事前に確認することをおすすめします。

メーカーと代理店はどっちの方がいいの?

結論は「どちらでもいい」です。大企業とベンチャー企業の違いみたいなもんですね。

簡単にそれぞれのメリットを挙げてみましょう。

メーカー営業のメリット

  • 信用がある
  • 与えられるチャンスが多い(新規顧客の依頼が多い)
  • 倒産するリスクがほぼない
  • 福利厚生が充実している
  • 営業マンの数が多いから辞めやすい

代理店営業のメリット

  • いろいろな商品(求人サイト)を販売できる
  • 営業エリアの制限がない会社が多い
  • アタックする業界や企業の制限もない
  • 転勤がない

どういう業界や企業にアタックすればいいの?

言い方は悪いですが「お金がある会社」にアタックすれば間違いありません。

  1. パチンコ店
  2. IT会社
  3. 病院
  4. キャバクラ・ガールズバー
  5. 派遣会社

などは、1回の受注単価が高いですね。

受注単価を意識しよう

テレアポや飛び込みと同じく、新人の時は受注単価より受注件数を意識しがちですが、これは避けた方がいいです。

なぜなら、一回の仕事量が同じだから。5万円の仕事も50万円の仕事も100万円の仕事もやることは一緒です。

そして、規模が大きい会社を攻略できれば万々歳ですが、そういう企業はメーカーががっつり入り込んでいるので時間の無駄だったりします。

おすすめは「中堅企業」です。3店舗だけチェーン展開している企業とか、ゼネコンの下請け企業とか。

休みはちゃんとあるの?

求人広告営業のおすすめポイントは「休みが充実している」ことです。基本的にカレンダー通りです。有給休暇もちゃんと消化できます。

ただ一つだけ注意点があるとすれば、休みの日も電話やメールで顧客対応する可能性があることでしょうか。

  • 原稿修正して欲しい
  • わからないことがあるから教えて欲しい
  • 掲載したい

など。

もちろん、こちらが休みなのは相手もわかっているので、常に電話やメールを確認する必要はありませんよ。休みの日はちゃんと休みましょう。

休みの日に仕事のことは一切考えたくないなぁ。

なんて方は、カレンダー通りに営業する企業を中心に担当すれば問題ありません。

営業携帯は支給されるの?

ほとんどの会社が営業携帯を支給します。僕がいた会社はガラケーでしたが、メーカーの営業はiPhoneを支給されてましたね。

もちろん、電話し放題。ネットが使い放題の会社もあるはずです。

注意したいのはプライベートの連絡先の交換。将来独立する気でいるなら別ですが、デメリットしかないので絶対やめた方がいいです。

(禁止している会社がほとんどなので注意してくださいね〜)

デートに誘われたりすることもあるので、女性の営業は特に注意したいところです。

電車移動中は何をしてるの?

電車移動中に原稿作成させる会社もありますが、普通に寝てOKです。本を読んだり、ネットサーフィンしてもOKです。だってバレませんから。

ただ、わざわざ遠いエリアを担当してサボる…なんて発想はダメですよ?笑

ランチはどこで食べるの?

  • 取引先(飲食店)で食べる人
  • サイゼリヤや立ち食いそばなどの安い店で食べる人
  • コンビニ弁当を買う人

など、様々です。ちなみに、僕は弁当生活でした。

前の日の夜に妻に弁当を作ってもらい、翌日温めて食べてました。商談先に弁当箱を持っていけないので、使い捨ての容器が便利でしたね。

成績が悪いとどうなるの?

小言を言われることはあるかもしれませんが、クビにはなりません。保険会社と違い、成績が悪くても給料はもらえます

売り上げ0でも20万円もらえるなんて良い業界ですよね。中には、3ヶ月間受注0なんて営業もいるのでご安心ください。

給料はどんな感じ?

会社によってインセンティブのシステムが違うので一概には言えませんが、悪くはないです。

ボーナスや役職手当があれば、年収500万円くらいは余裕でいけるはずです。

もちろん、不動産営業などと同じく、売り上げた分がそのまま給料にはなりませんよ。

ちなみに、残業代がない会社の方が圧倒的に多いです。「遅くまで営業して直帰しました」なんてことができれば、水増しし放題ですから。

ベテラン営業になるとどうなるの?

離職率が高いこの業界、1〜2年以上続けばベテランの領域です。この頃になると、かなり余裕が生まれます。

新規営業はほぼないし、既存顧客からの紹介も増えます。会社への問い合わせを任されるなんてこともよくあります。

そんな僕も、

  • フロムエーの原稿をエクセルで完全再現する
  • HTMLメールで営業する
  • 企業のオリジナル履歴書を作る

など、斬新な営業生活を送っていました。

売上の構成比

ちなみに、毎月の売り上げの構成比はこんな感じ。

  • 100万円
  • 60万円(30万円×2)
  • 40万円(10万円×4)
  • 20万円(5万円×4)
  • 21万円(3万円×7)

既存顧客が中心なので、電話だけで受注することも多いし、効果が良かった前の原稿を修正なしで掲載することも多いです。マジで楽です。

まとめ

求人広告営業の裏側について書きましたが、

  • まったくの未経験でも応募できる
  • 資格は必要ない
  • 学歴・経歴で判断されない
  • 比較的簡単に採用してもらえる(代理店は特に)
  • 給与はそこまで悪くない(最低限の給与が保証されている)
  • ニーズがある仕事

など、正直、「就職先・転職先としては魅力」です。数多くの業界を見てきましたが、本当にそう思います。

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