10年後になくなる職業ってご存知ですか?人工知能やロボットによって、これまで人間がやっていた仕事が奪われてしまうのです。
セルフのガソリンスタンドも定着してきたし、自動で会計が出来るレジシステムなんかも普及してきましたよね。
最近では、自動運転、ペッパーくん、人口知能による株取引などのニュースもよく見ます。映画「アイロボット」や「アイアンマン」の時代は着々と近づいているんです。
人口知能の芸術分野への進出
10年後になくなる職業の中で、「これは安泰だろ」と言われている職業がありました。それは、芸術分野の職業です。
作曲家、作詞家、ミックスエンジニア、美術家、作家…など、創作活動をする人たち(クリエイター)が該当します。やはり、単純化することが難しいんでしょうね。
そんな中、ついに人口知能も音楽の領域に足を踏み入れました。オルフェウスやボカロネットたちです。
ニュースでも度々報じられているのでご存知の方もいるかと思います。これ、ボカロの登場によってボーカリストの仕事が少し奪われてしまった…という話とは違いますよ。
オルフェウスとは?
日本語の歌詞を入力すると、自動作曲して伴奏つきで合成音声で歌うシステムです。
引用:http://www.orpheus-music.org/v3/index.php
ボカロネットとは?
「ボカロネット」とは、VOCALOIDでの楽曲制作をさまざまな機能で支援する会員制クラウドサービスです。
引用:https://net.vocaloid.com/about/welcome
芸術のあり方を根底から変えてしまうような話です。
オルフェウスに勝負を挑んでみた
「いやいや、まだまだ芸術分野への進出は早いんじゃないの?」と思ったそこのあなた。安心してください。
白黒つけるために勝負を挑んできました。仕事が奪われてたまるか!
まずはオルフェウスとの対峙。
自動で作詞するには、「自動作詞」のボタンをクリック。
こちらのページが今回の主役です。
- ジャンルを選び
- キーワードを入れる
だけで簡単に作詞ができるとのこと。
作詞なめんな!
春らしいキーワードを入れて作詞をしてもらいます。
「桜の葉がひらひら」とか「道を太陽が照らしてくれる」とか、そんな感じじゃないの?と思い「歌詞を作るボタン」を押してみると…
…ふっ、想像通り。次はどうかな?
ん?若干日本語が怪しいぞ…でも、なんだか味がある表現だ。なかなかやるな。
お!「同じ道なき道が丘の上で」だって!全然意味分かんないけど、いいじゃん!最後の行はどうかな…?
え?
…え?
「あなた情熱じゃない」すごくいいじゃない!この発想は人間にないよ!この調子で2番以降も作詞してもらおう。
キーワードはこんな感じにしてみました。
どうなるかな〜?
最高にクールな歌詞になりました
オルフェウスに作詞してもらった歌詞がこちらです。
桜ひらひら舞い落ちる春が
あなたの光と太陽みたいに
同じ道なき道が丘の中で
あなた情熱じゃない暗い森輝ける憧れる
闇の天使毎晩日課だった
道化師の瞳閉じれば陽射しの
あなた秋風があるからたった一人の鳥の羽でも
空を追いかけ雲数えながら
たった一人の風が丘のね
あなたの鐘が好きだから
まとめ
オルフェウスの注目ポイントは「受け身で作詞をしない」ところです。
当初は「桜ひらひら〜」ばっかりのよくある言い回しが多いのかなと思っていたのですが、しっかり提案もしてくれます。
「あなた情熱じゃない」とか、どこから「情熱」というキーワードが出てきたのか不思議ですもん。
春らしさを前面に打ち出した世界観をぶち壊す2番。
和田ア◯子を彷彿とさせる3番。
負けたよ…
オルフェウス、君の勝ちだ。