クラウドソーシングでの取引など、仲介会社が存在する場合は匿名でのやり取りが可能ですが、そういった仲介会社を通さずに取引する場合、困るのは決済方法です。
請求書や領収書に個人情報を記載しなくても問題ないことは税務署への問い合わせでわかりましたが、個人の銀行口座に振り込んでもらう場合、個人名が相手に伝わるからです。
そこで、色々と良い方法を模索していたら、PayPal(ペイパル)だと個人情報を開示せずに支払い請求・決済ができることがわかったので、そこら辺を詳しくご紹介します。
(PayPalは、メールアドレスだけで支払い請求・決済ができるサービスなので、いずれにしても、メールアドレスは伝わります)
請求者(売り手)の伝わる情報
▼購入者に届くメールです。
請求者(商品・サービスの販売元)に関しては、下記の情報が購入者(買い手)に伝わります。
- 事業者名(ご利用店の情報)
その他の、個人名・住所・電話番号は相手に伝わりません。配送情報の部分は、購入者の配送先住所が表示されます。
事業者名を個人名で入力していた場合
ただ、1つだけ注意点があります。それは、事業者名に個人名を入力していると個人名が表示されることです。
法人の場合は「株式会社〇〇」という名前で登録すると思いますが、屋号がない個人事業主の場合、「とりあえず個人名で入力しておこう」なんて方もいるかもしれませんので、ご注意ください。
事業者名は、PayPalの設定画面で変更することができます。
購入者(買い手)の伝わる情報
▼請求者に届くメールです。
購入者(商品・サービスを買った人)に関しては、基本的に、下記の情報が請求者(売り手)に伝わります。
- 名前
- 配送先住所
PayPalは、幅広いビジネスで利用できる決済サービスなので、「配送できない」というトラブルを未然に防ぐためにも、デフォルトでは配送先住所と名前が相手に伝わるのでしょう。
電話番号やクレジットカード情報は相手に伝わりません。
サービス(形のない商品)に対しての支払いをする場合
ホームページ制作などのサービスに対して支払いをする場合、相手に自分の個人情報を知られたくない方もいると思いますが、実は、相手に個人情報を伝えない方法もあります。
PayPalアカウントを作成して支払う
1つは、PayPalアカウントを作成して支払う方法です。
- PayPalアカウント作成(パーソナルアカウント)
- 「ツール」の中にある「支払う」を選択
- 「商品またはサービスの代金を支払う」を選択
- 相手(売り手)のメールアドレス入力
- 「サービス」を選択
- 「住所は不要」を選択
と進むと、相手に住所を伝えずに代金を支払うことができます。ただし、この方法だと、名前は伝わります。
請求先情報(配送先情報)を適当に入力する
もう1つは、意外と知られていない情報かもしれませんが、請求先情報(配送先情報)に適当に入力すれば、完全匿名で支払うことができます。
- 名前→ニックネームなど
- 住所→「あああ」や「AAA」など
PayPalの担当者に確認したところ、この方法でも構わないということでした。
ただし、注意点があります。それは、PayPalの買い手保護制度の対象にならないことです。
要するに、「PayPalでは責任はとれないよ」ということです。トラブルが起きた場合は自己責任になるので、その点はしっかり理解しましょう。
さらに詳しく知りたい方は、別記事にてまとめてますので、良かったらチェックしてみてください!
まとめ
以上、PayPalでの支払い請求・決済時に相手に伝わる個人情報でした。
銀行口座への引き落としなどで手数料はかかりますが(利用料金自体は無料)、フリーランス(個人事業主)として活動している方は、利用してみてはいかがでしょうか?