最低賃金がさらに上がるようですね。それに伴い、人手不足の問題をどう解決するか?今後もあるゆる企業を困らせることになるでしょう。
安倍内閣は、最低賃金を年3%ほど引き上げることを目指す方針を固めた。引き上げの目安額は国の審議会が決めてきたが、政府が目標を示して引き上げを促す。ここ4年は10円超だった上げ幅はさらに拡大するが、負担が増える中小企業などの反発は避けられない。
最低賃金引き上げ「年3%めど」 政府目標
求人を出せば採用できる時代は終わった。
有効求人倍率は軒並み上昇傾向にあります。東京では2.0パーセントほどもあるんですが、これはつまり、2件の求人に対して1人の応募者がいる状況です。
働く側からすれば、より条件の良い企業を選べます。そして、会社を辞めたとしても仕事はいくらでもあるので安心できます。
一方、企業側は深刻です。ユーザーへの訴求力が弱くなり、
- 時給
- 待遇
- 勤務期間
- 雇用形態
など、様々な条件を緩和し採用活動を行わなければならないからです。
時給900円のコンビニ?時給950円のコンビニ?
オリジナルのサービスを提供している企業や、人気業種の企業は問題ありません。
ただ、コンビニやチェーン展開している飲食店などは、どうしても条件面で差別化を図らなければいけません。
- 時給900円のコンビニ
- 時給950円のコンビニ
あなたはどちらを選びますか?間違いなく後者を選びますよね?なぜなら、業務に大きな差がないからです。
そして、それは今後の最低賃金の引き上げで、ますます鮮明になるはずです。
相対的的に時給が上がっていく中、体力のない企業は最低賃金での採用活動を避けられないからです。
それならば、10円でも時給が高い企業に応募したくなるのは当然の心理ですね。
ちなみに、試算では20年代には全国平均で時給が1000円になるそうですよ。
正社員の負担が心配。
非正規雇用の公務員が話題になりましたが、今は10人に4人が非正規雇用の時代です。
最低賃金の引き上げで、その流れはますます加速するでしょう。そうなると心配なのが正規雇用の社員(正社員)です。
正社員は時給換算で給料を貰っている訳ではありません。ですので、高い時給のアルバイトよりも使い勝手がいい存在になってしまうんです。
- どんどん上がる最低賃金
- 採用できないアルバイト
- サービス残業が形骸化している正社員
…間違いなく正社員にしわ寄せがくるはずです。
ブラック企業になる前に人手不足の解消を。
そうしてブラック企業が増えるけど、ブラック企業側も苦しい思いをしている。でも、その思いは理解されず激しく非難される。
うーん…柔軟な考えができる、ゆとり世代・さとり世代の人は、正社員・公務員などに固執せずに生きそうですね。
昔ながらの考えの企業は、今後かなり厳しい状況になると思います。だからまずは、人手不足を解消するところから取り組んではいかがでしょうか?