- 居住用の賃貸物件に住んでいるけど開業(法人・個人)したい
- ホームページにプライベートな住所を載せたくない
- ネットショップを開業したいけど購入者に自宅の住所を知られたくない
このようなニーズに応えてくれるのが「バーチャルオフィス」と呼ばれるサービス。
今回はそんなバーチャルオフィスの気になるポイントをまとめ、比較してみました。
バーチャルオフィスとは?特徴は何?
バーチャルオフィスとは「住所」を貸し出すサービスのこと。
「バーチャル」という表現から実際にはない住所だと思うかもしれませんが「実在する住所」です。
荷物を転送してくれる
実在する住所なので、バーチャルオフィス宛に荷物を送ってもらうこともできます。
荷物はバーチャルオフィスにいる人が受け取ってくれるので、それを自宅の住所に転送してもらったり、自分が直接引き取りに行くことができます。
レンタルオフィスとの違い
よくある疑問として「レンタルオフィスとの違い」が挙げられますが、レンタルオフィスとバーチャルオフィスは似て非なるものです。
レンタルオフィスは文字通り「物件」を借りるので、そこで仕事をすることができますが、バーチャルオフィスは「住所」を借りるだけでそこで仕事をすることはできません。
ただ、会議室が利用できるバーチャルオフィスも多いので来客対応などは可能です。
様々なオプションがある
バーチャルオフィスは住所貸しの他にも以下のような魅力的なサービスがあります。
- 専用電話番号の貸出(転送、代行)
- FAX
- フリーデスク・会議室の利用
- プライベートロッカー
- 会社設立代行
「住所と電話番号をセットで借りる」というのがよくあるケースでしょうか。
利用するメリットとデメリット
バーチャルオフィスを利用するメリットとデメリットをまとめました。
メリット
- 自宅の住所がバレない
- 法人登記できる
- 住所(や電話番号)があることで取引相手の不安がなくなる
- オフィスを借りるより格段に安く利用できる
- バーチャルオフィスの住所で銀行口座が作れる(法人含む)
顔を見ないようなインターネットビジネスでも住所や電話番号などの情報は非常に重要です。
例えば、以下の2つの住所だとどちらの会社に仕事を頼みたいですか?
- 宮崎県宮崎市橘通東2丁目10番1号 ミヤザキハイツ305号
- 東京都中央区銀座1丁目7-12 銀座第一ビル3F
ビジネスにおける信頼性・安心感があるのは間違いなく「後者」です。
そんなことないと思うかもしれませんが、仕事を頼む側、サービスを利用する側は実際そう思います。
デメリット(注意点)
- 派遣事業や古物商の届出には使えない
- 来客があると不在扱いになるので、アポなしでの来客が多いビジネスには向かない
- 現金書留や内容証明などは受け取れない
- 表札を設置できない店舗もある
- 住所が共用になる
バーチャルオフィスの性質を考えると、そこまで大きなデメリットもありませんが、注意したいのは一番最後の「住所が共用になる」こと。
これはつまり、フリーランスのAさん・Bさん・Cさん、法人のD社・E社・F社、みんなで同じ住所を使うということです。
ですので、ホームページに住所を記載する場合は、文字ではなく画像で対応したり検索結果に表示されないようにしなければいけないので若干手間がかかります。
(その住所で検索した時に複数の会社がヒットするのを防ぐため)
バーチャルオフィス一覧
バーチャルオフィス(運営会社)を順不同でご紹介します。
選定基準は以下の通りです。
- 検索すると上位表示される(権威性がある)
- 長年の運営実績がある
- 対応エリアが広い
- 特筆すべきポイントがある
- 法人登記できる
意外かもしれませんが、よく見ると「法人登記不可」と記載されているようなバーチャルオフィスもあるので、そういったところは載せていません。
Karigo(カリゴ)
image:http://www.karigo.net
上は北海道(札幌)から下は沖縄(那覇)まで全国36店舗のバーチャルオフィスが探せて、国内トップクラスの規模を誇ります。
国外(アメリカのテキサス)にも1店舗あり。
料金プランは4つあり、最安値はホワイトプランの3,150円。
住所貸し、荷物の受け取り・転送(送料は別途発生)などの基本的なサービスが含まれています。
参考専用固定電話番号はその上のブループラン(月額7,980円)から使えます。
- 会議室・レンタルスペースの利用
- ナンバーポータビリティーサービス(今ある電話番号をバーチャルオフィスに移動)
- 会社設立代行
- 各種登記サービス(役員変更・支店登記…etc)
などのオプションもあり、初めてのバーチャルオフィスにはぴったりと言えます。
また、遠隔(オンライン)で申し込めるので地方に住んでいる方も利用可能です。
入会金(初期費用)が5,250円〜と格安なのも大きなポイント。
Regus(リージャス)
image:https://www.regus-office.jp/service/virtualoffice/
レンタルオフィス分野では世界最大手の企業で、バーチャルオフィス事業も世界的に展開しています。
国内では、Karigoと同じく北海道から沖縄まで対応しており、店舗数が非常に多いのが特徴。
「六本木」「丸の内」といった超一等地の住所が使えるのもリージャスならではと言えます。
ただ、知名度や信頼性が高いこともあり、料金はやや高め。
都市部だと月額30,000円前後、最安値の熊本銀座通り(熊本県の住所)でも12ヶ月プランで月額13,900円します。
- 顧客に信頼されたい
- 権威を高めたい
といったニーズに応えてくれるバーチャルオフィスと言えるでしょう。
申し込みについては、まずは問い合わせをする形式になっています。
Knowledge Society(ナレッジソサエティ)
image:https://www.k-society.com/virtual_office/
東京のブランドエリア、九段下(千代田区)の銀行名が入ったビルの住所が使えるのが特徴。
シェアオフィス、レンタルオフィス、バーチャルオフィス含め、それ以外のエリアには展開していません。
基本料金は月額4,500円で、電話転送や会議室の利用などはオプションで対応する形です。
審査が対面式になるので基本的に関東圏に住んでいる方の検討対象になると思います。
初期費用は45,000円〜です。(入会金15,000円、保証金30,000円)
1 STOP BUSINESS CENTER(ワンストップビジネスセンター)
image:https://www.1sbc.com
東京都内、大阪、横浜、札幌、福岡、名古屋…と、都市部を中心にバーチャルオフィス25店舗を展開しています。
(海外にも拠点あり)
- 住所貸しと郵便転送のエコノミープランが月額4,800円。
- エコノミープランに電話転送・FAX転送を付けたビジネスプランが月額8,900円。
- 申し込み(契約)はオンラインで完結
など、最初にご紹介したKarigoとほぼ同じサービス内容ですが、オプション料金がなく、料金体系がわかりやすいことが特徴と言えます。
(会議室の利用は別途費用発生)
初期費用はどのプランも9,800円です。
比較ポイント
どのバーチャルオフィスを選べばいいかポイント別に比較しました。
料金(最安値はKarigo)
- 住所
- 住所と専用電話番号(転送、代行)
上記がバーチャルオフィスの主な利用目的の場合、最安値はKarigoです。
それぞれ、月額3,150円〜、月額7,980円〜と、他社よりも格段にリーズナブルで、これ以下の料金で使えるバーチャルオフィスを探す方が難しいと言えます。
初期費用が格安なのも嬉しいですね。
住所
ブランドエリアが格安で使えるのがバーチャルオフィスのメリットの1つなので、使いたい住所があるかどうかも重要。
今回ご紹介したバーチャルオフィスはどれも一等地の住所が使えるのでどこを選んでもいいですが、最も対応エリアが広いのは「Regus」です。
また、海外の住所を使いたい場合は、「Karigo」か「1 STOP BUSINESS CENTER」のどちらかです。
まとめ:おすすめはKarigo
- 月額料金が安い(月額3,150円〜)
- 初期費用も安い(5,250円〜)
- 対応エリアが広い(全国36店舗)
といった理由から、Karigoが最もおすすめです。
この業界で10年以上続けている実績もあるので、バーチャルオフィスの決定版と言えるでしょう。