DTM始めた頃、よくこんなこと言われてましたね〜。
「キミ、ウインドチャイム好きだよね」
「ここのSE(サウンドエフェクト)いる?」
これは僕だけじゃないと思いますが、DTM始めた頃って、この2つをつい多用してしまうんですよね。
原因は空間恐怖症
曲を作り続けていれば、スキルは間違いなく上がっていくんですが、ただ漠然と作っていては意味がありません。
「自分の曲が好き」という気持ちは必要ですが、自分で自分の曲を客観的に評価することも重要です。
DTM始めて間もないあなた、自分で自分の曲を聴いてみていかがですか?ウインドチャイムとSEを多用していませんか?
僕はかなり多用してましたよ(ガーン)
この2つを多用してしまう原因ですが、ほとんどの場合、「空間恐怖症」です。チープな音楽にならないように、ついつい必要以上に音を足してしまうんです。
ただ、断言しますが、空間恐怖症は治ります。
曲作りは、足し算ではなく、引き算
これは周知の事実ですが、曲作りは「足し算」ではなく「引き算」です。良い音楽は「音」がたくさんあるように思えますが、あれは計算して作られているんです。
でも、感覚的に曲を作っていると、「良い曲は音がたくさんあるんだ」と錯覚してしまうんですよね。会話が途切れるのが怖いから、必要以上に話そうとするのと同じことです。
そんな曲をレベルアップさせるために必要なのは「この音いらないよね?」という気持ちです。
- 高音域でずっと鳴っているバイオリンがあるのに、さらにウインドチャイムのトラックを足したり
- シンセのリフがセンターで鳴っているのに、さらにSEをセンターに足したり。
文章にすると分かりづらいですが、大抵いらない音色です。どんどん引いていきましょう。
オーケストラとロックの音楽の構成を意識するべし
空間恐怖症の克服に効果的なのが、オーケストラとロックの曲を聴くことです。音楽構成が参考になるからです。
僕はヒップホップテイストの曲が好きでDTMを始めたのですが、最初は先述のように勘違いをしながら曲作りをしていました。
「たくさん音を詰め込めば良い曲になる」と。
でも、オーケストラ楽曲って、すごく音が動いているのに、ガチャガチャ音が鳴っている感じがしませんよね。実は、邪魔している音が1つもないからなんです。
- バイオリンで主旋律を奏でた後に、ヴィオラでその旋律をもう一度奏でたり
- ヴィオラで上に駆け上がる旋律を奏でて、チェロが同じタイミングで反比例するような旋律を奏でたり
互いに邪魔をしないような関係性になっているんです。
一方、ロックの曲は、ドラムとギターとベースだけで作られている曲も多いのに、シンプルさを感じさせませんよね?
単純に考えると、トラック数は3です。そこにボーカルトラックが加わるだけです。でも、すごくパワフルで、リフがイキイキしています。
その理由も単純で、余計な音が入っていないから、邪魔をする音がないから、伝えたい音がイキイキするんです。
ここに、間違ったタイミングでウインドチャイムやSEを足してしまうと、ブレた曲になってしまいます。
まとめ
「なんか物足りないから音を足そう」と思った時は、一旦落ち着いて考えてみることも重要です。
- すでに使っている楽器にエフェクトをかけてみる
- 違うリフにしてみる
- シンセ的な使い方でボーカルを足してみる
など、音数を増やさなくても、解決方法はたくさんあります。ソフト音源のレベルはどんどん上がってますが、何より重要なのは自分のレベルアップですよ!
(以上、曲の最後にウインドチャイムを多用していた僕がお届けしました)