池上彰・竹内政明が実践する「文章力を上げる方法」とは?

わかりやすい説明(解説)に定評があり、幅広い年代の人から支持される池上彰(いけがみあきら)さん。

そのために、毎日膨大な量の情報をインプットしているようですが、それと同時に、「アウトプットの質を高める勉強」も欠かさないそうです。

その勉強はまだまだ終わりそうになく、最近も、「いい文章を書く人」から文章術の秘密を聞き出したようです。

書く力 私たちはこうして文章を磨いた

その「いい文章を書く人」は竹内政明さん(たけうちまさあき)さん。読売新聞社の記者で、「編集手記」というコラムを書いている人です。

池上さんが熱望していた対談が実現し、その内容をまとめた本が出版されました。

僕も、池上さんのように「いい文章を書く秘密」が知りたくて、早速読んでみたんですが、やはりというか、面白い内容でした。

  1. 構成の秘密
  2. 本当に伝わる表現とは
  3. 名文でリズムを学ぶ

など、実例を交えて対談していて、読みながら「なるほど」と膝を打つものばかり。ただ名文を紹介しているだけの本ではありません。

いくつか面白かった部分をご紹介するので、その魅力に触れてみませんか?

自分がわかっていることを書く

ほとんどのジャンルの本に共通することですが、「結末が容易に予測できない展開(構成)」の本は、非常に読み応えがあります。

池上さんは、そんな文章構成術を得意とする竹内さんに、「構成の秘密」を質問しているんですが、竹内さんの答えはシンプルなものでした。

「自分がわかっていることを書く」

いくら背伸びをしても、いくら構成を工夫しても、自分がわからないことを書いてしまっては面白く仕上がるはずがない…と、説いています。

つまり、書く時にまず考えなければいけないのは、「構成をどうしよう?」ということではなく、「何を書くべきか?」ということ。

池上さんの意見に同意ですが、読んでいても内容が頭に入ってこない文章というのは、書いている本人が何を書けばいいのか明確にわかっていない文章ですよね。

安易に使ってはいけない言葉

池上さんや竹内さんのような「名うての表現者」ともなると、数多くの言葉を使いこなせるわけですが、やはり表現方法にはこだわりがあるようです。

例えば、竹内さんは「心の闇」を使ってはいけない言葉にしているそうです。理由は「あまりにも安直で便利な言葉」だから。

例えば、「加害者が悪いことは言うまでもないが、その加害者にも心の闇があったはずだ。」のような文章は、言ってしまえば、誰でも考えずに書ける文章ですよね?

でも、読者が知りたいのは、

  • 事件を起こした動機は?
  • 昔からトラブルが耐えなかったのか?
  • 加害者との関係は?

など、心の闇そのものです。それがわからない以上は、何を書けばいいのかがわからないので、加害者にはスポットを当てることができません。

つまり、竹内さんが言いたいのは、「心の闇」という言葉が悪いのではなく、その言葉を選んでしまう状況が悪いということだと思います。

こういった「安直で便利な言葉」は他にもたくさんあるので、文章を書く時は気をつけたいものです。

いい文章を書くための「部品」を集める

いい文章を書く竹内さんの1番の「技法」だと思うんですが、竹内さんは、名文ではなく「名文の部品」を集めているそうです。

平たく言うと、「自分の文章を書く時に役立ちそうな文章を集めている」ということですね。

その部品を使った竹内さんの「名文」は、ぜひ本を手に取って読んで欲しいところですが、それだと話が続かないので、僕の部品を紹介します。

頭の中にパッと思い浮かんでわかったんですが、僕は、ニーヨの「So Sick」の歌詞を名文だと思っているようです。

サビ「ラブソングは聞き飽きたし、泣き疲れた。(略)ラブソングを聞いても悲しくなるだけなのに、なんでラジオの電源を切れないんだろう…

このような歌詞だったと記憶しています。

例えば、この部品を僕の文章(歌詞)で使うとなると、こうなるでしょう。

今ならラブソングを聞き飽きたニーヨの気持ちも理解できる。ラジオの電源を切れるのは君だけなのに、どこに行ってしまったの?

語彙力を鍛えることとは少し違いますが、こういった部品をすぐに使えるように集めておくのも非常に重要なことかもしれませんね。

伝わらない(わからない)のは読者のせい?

少し前に、

「プロならこれくらい理解しなければいけない」

『言いたいことはわかるけど、誰もが理解できるようにするべきでは?』

という論争が起こっていましたが、こういった「読んでもよくわからない文章」について、池上さんも竹内さんも「書き手側が理解していないからそういう文章になってしまう」とハッキリ言っています。

単語がわからない読者や、読解力がない読者が悪いわけではなく、書き手が理解していないからこそ、文章を整理できずに、結果、読みづらい文章になってしまう…ということです。

個人的には、すごく的を射た見解だと思いました。同じく難しい話をしていても、文章の構成によっては単語を知らなくても理解できることも多いですからね。

誰に向けて伝えるか?

また、「誰に向けて書く文章なのか?」によって、伝え方を変えるのも重要です。

  • 小学生に伝えるのか?
  • 大人に伝えるのか?
  • 老若男女に伝えるのか?

池上さんの解説がわかりやすいのは、池上さん自身しっかり理解できているのはもちろんのこと、伝える相手によって伝え方を変えているからです。

メディアが「新聞」なら、メインのターゲットが「大人」なので、難しい単語や表現を使っても問題ありません。

しかし、メディアが「テレビ」なら、ターゲットが「老若男女」なので、小学生でもわかるような内容にしなければいけませんよね?

これは、サイト(ブログ)運営においても同じことが言えるので、文章を書く時には意識したいことです。

(同じ章で、「子宮の入り口・出口」についての話が登場しますが、教訓になりました…笑)

まとめ

「ブログを書く力」や「記事を書く力」ではなく、「文章を磨く方法」についての本なので、とても読みやすかったです。

ビジネスメールなどで使えるテクニックもたくさんあるので、自分の文章に磨きをかけたい方は、一度読んでみてはいかがでしょうか?

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この記事を書いた人 :

WEBメディア「MORIAWASE」の運営者。求人広告会社の元施設長で、趣味は音楽制作(DTM)。育児に奮闘中です!