引っ越しをする時、
- サカイ引っ越しセンター
- アート引っ越しセンター
- ハート引っ越しセンター
などの引っ越し業者に依頼するのが一般的ですが、今回始めてクロネコヤマトの「ヤマト便」というサービスを利用して引っ越しをしました。
このヤマト便、「引っ越し料金が安い!」と評判ですが、実際に利用してみたところ信じられないくらい格安な料金でした…!
引っ越し概要
まず、今回の引っ越しの概要から。
- 青森から宮崎への長距離引っ越し
- 洗濯機・冷蔵庫はなし
- 荷物は合計26個(段ボールが24個、緩衝材で梱包したキーボード(楽器)、段ボールで梱包したベビーゲート)
- 重い荷物も、軽い荷物もある
- 段ボールとガムテープはすべて自分で用意して梱包
段ボールの内訳
段ボールのサイズ別の個数はハッキリ覚えていませんが、
- 100サイズ(小さめ)が5つ
- 140サイズ(やや大きめ、引っ越し業者からもらう段ボールと同じくらいの大きさ)が12個
- 160サイズ(宅急便で送れる最大サイズ)が6つ
- 規格外のサイズ(段ボールを組み合わせたもの)が1つ
だったと思います。
青森から宮崎への引っ越しで〇万円!?

さて、肝心の引っ越し料金ですが、驚くなかれ。
約3万5千円でした!
…すごくないですか?
30万5千円じゃなくて、3万5千円ですよ?笑
「段ボール20個だけ送る」という条件で某比較サイトで見積もりをとっていたんですが、
- 最高値が、サカイ引っ越しセンターの約30万円
- 最安値が、ハート引っ越しセンターの約7万円
という結果だったので、ヤマト便の料金の安さに衝撃を受けました…!
しかも、荷物がさらに6つ増えてからの料金ですからね。
サカイはチャーター便(トラック貸し切り)での引っ越しなので料金面での単純比較はできませんが、格安を売りにしている引っ越し業者よりは断然格安になると思います。
ヤマト便とは?引っ越し業者との違いは?
ヤマト便(ヤマトびん)とは、ヤマト運輸が扱う宅急便で送れるサイズ(縦、横、高さの合計が160cm以内かつ25kg以内)を超えた場合・30万円以上の高額商品で保険を要する場合・複数口の場合のいずれかで使用される特別積合せサービスである。 配送料とは別に保険をかけることができる。
Wikipedia
説明が少しわかりづらいかもしれませんが、そもそもヤマト便は引っ越しサービスではなく、複数口の荷物を1つの荷物として送れる宅配サービスです。
安さの秘密は「荷物の総重量」によって料金が決まること。
集荷の場合、ヤマトのドライバーさんがメジャーでサイズを測りながら料金を算出してくれます。
運賃は、お荷物の「総重量」とお届け先の「エリア」により決まります。お荷物1つあたりの「重量」は、実重量を測った上で容積換算(下記参照)を行い、「容積換算重量」と比較して重い方が「重量」となります。
【容積換算式】
ヤマト便料金表
縦(メートル)×横(メートル)×高さ(メートル)×280=容積換算重量(kg)
その他の引っ越し業者とヤマト便の主な違いは以下の通りです。
引っ越し業者 | ヤマト便 | |
---|---|---|
スタッフの数 | 複数人 | 1人 |
荷物 | 何でも送れる | 送れない荷物もある |
日時指定 | できる | できない |
段ボール | もらえる | もらえない |
梱包 | 一部業者がやる | すべて自分でやる |
※この場合の引っ越し業者は「混載便で安く荷物を運んでくれる業者」のことです。
ヤマト便を利用するメリットと注意点
ヤマト便を利用するメリットは、なんといっても「料金の安さ」。
安く引っ越しをするためには、引っ越し業者を利用する場合でもほとんど自分で梱包しなければいけないので、であればヤマト便を利用した方が断然安く引っ越しできます。
段ボールはスーパーなどで無料で手に入りますし、安い段ボールをネットで購入することもできるので、資材面は特に問題ないかと。
注意点・デメリットは、
- 大きい荷物・重い荷物が送れない
- 日時指定ができない
- 前もって申し込み(予約)をしておく
の3点でしょうか。
ヤマト便で送れない荷物
梱包していれば基本的に何でも送ってくれますが、1人で持ち運びできない大きさ・重さの荷物は送れません。
なぜなら、引っ越し業者のように複数人で来て目的地まで一気に運んでくれるわけではなく、クロネコヤマトの各営業所を中継しながら目的地まで運ぶからです。
上限は1原票あたり180kgだが、一辺1.7mを超えるものその他ロールボックスに入らないものは発送できない。なお、2017年(平成29年)6月19日発送分から、実重30kg・三辺計200cm(但し、最長辺は170cmまで・但し横倒し等できない天地無用の荷物は横幅100cm)を超えるものは、ヤマト便での発送ができなくなる。
Wikipedia
そういった理由から、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電をどうしても新居に持っていきたい場合は、引っ越し業者を利用するか、クロネコヤマトの「家財宅急便」を利用するしかありません。
ただ、家財宅急便を併用するとそれなりに引っ越し料金が高くなってヤマト便を使う意味がなくなるので、それなら引っ越し業者に頼んだ方がいいと思います。
ヤマト便ほどではありませんが、引越し侍のような比較サイトで見積もりをすれば格段に値段が安くなるので、ご参考までに。
追記:サカイが激安になってました
この記事を書いてから1年後にまた引っ越しをしたんですが、ダメ元で引っ越し侍を使って一括見積もりをしたところ、あのサカイ引っ越しセンターがヤマト便を下回る金額を提示してきたので、サカイにお願いして引っ越しました。
正直、サカイ引っ越しセンターは料金が高すぎるイメージが強くて選択肢になかったんですが、タイミングが良かったのかヤマト便を含む業者の中で最安値でした。
一括見積もり自体は完全無料なので、とりあえずダメ元でもいいのでやってみると良いと思います。
日時指定ができない
引っ越し業者の場合は、ある程度の日時を指定でき、前日に電話で何時に到着するか教えてくれますが、ヤマト便には基本的にそういったサービスはありません。
ただ、これは僕の担当ドライバーさんが優しかっただけかもしれませんが、伝票に希望の日時を記載してくれました。さらに、配達前に電話をかけるように伝えておくとも言ってました。
前もって電話がかかってくれば、希望の時間帯を伝えることができるので、非常に助かりましたね:)
(実際、配達前に電話が来て、お願いした時間帯に届けてもらえました!)
また、ヤマト便は通常の配送よりも1日ほど遅いそうなので、余裕を持って頼む必要があります。
何日か前に申込みをしておく
(追記です)
ヤマト便での引っ越しニーズが高まったせいか、ヤマト便での引っ越しを牽制するアナウンスが公式であったので追記しておきます。
宅急便などのご利用が増える3月中旬以降の引越しシーズンにおいて、弊社はお客さまのご要望にお応えできるよう準備を進めておりますが、サービス品質を維持するため、2019年3月16日(土)から4月7日(日)の間、下記事項へのご理解とご協力をお願いいたします。
【個人のお客さま・弊社とご契約のない法人のお客さまへのお願い】
(1)宅急便を同一のお届け先へ10個以上送られるお客さまにつきましては、集荷ご希望日の3日前までに、弊社サービスセンターまでお申込みいただきますようお願いいたします。
(2)ヤマト便・らくらく家財宅急便につきましては、個数に関わらず集荷ご希望日の3日前までに、弊社サービスセンターまでお申込みいただきますようお願いいたします。
宅急便などを引越シーズンにご利用いただくお客様へのお願い
このアナウンスですね、実際にヤマト便を利用したからわかるんですが、「この時期はマジで勘弁…!」だけでなく、「ヤマト便の引っ越し自体勘弁してくれ…」ってメッセージだと思います。
2回目は結局利用しませんでしたが、見積もりをとった時かなり焦ってましたからね。。
(ヤマト便で引っ越しはできないこともないけど、一人で段ボール運ぶのキツイし、正直引っ越し業者の代わりに使うのは勘弁してくれ…)
そんな心の声が聞こえました…(苦笑)
まあ、とは言え、公式アナウンスの通り全面禁止にしているわけではないので、今はちゃんとルールを守って利用すればOKみたいです。
繁忙期に限らず、ヤマト便を利用したい日の3日前の申込みをお忘れなく。
ヤマト便でお得に引っ越すコツ
ヤマト便の性質を考えると、「送れない大型の家具や家電、不用品は処分して引っ越して、新居で新しいものを買う」のがお得に引っ越せるコツではないでしょうか。
というのも、大型の家具や家電があると引っ越し業者を利用しなければならず、場合によっては料金の差が10〜20万円ほどになる可能性もあるからです。
そうなると、浮いたお金で新しい家具や家電を買うこともできるので、高価なものや大事なものでなければ、買い替えるのも有効な選択肢だと思いますよ。
処分する方法はいくつかありますが、以下のような基準で選べばいいかと思います。
- 時間と余裕があればメルカリで売る
- 時間と余裕がなければお近くのリサイクルショップか、【スピード買取.jp】
のような買取ショップで売る
- 古くて売れそうにない物は粗大ゴミに出す
関連買取サービス一覧
ちなみに、昔と比べて冷蔵庫や洗濯機の値段はかなり安くなっているので、買い替えを検討している方は関連記事も読んでみてください。
集荷依頼は電話のみ
通常の宅急便はWEBで集荷依頼ができますが、ヤマト便は電話で集荷依頼をする必要があります。
固定電話からは「0120-01-9625」へ、スマホからは、こちらのページからお住いのエリアのサービスセンターを調べて電話すればOKです。
送る予定の荷物を聞かれるので、ざっくりでいいので答えれるようにしておくと良いかもしれません。
以上、参考にしていただければ嬉しいです!