新しい仕事を探す時、つい悩んでしまうのが「どの求人サイトで仕事を探して応募すればいいのか」ということ。
- 大手の求人サイト?
- 何かに特化した求人サイト?
- SNSと連携した求人サイト?
就職したことがない方や、転職経験があまりない方にとっては、求人サイトを利用する上での「最初のハードル」にもなりえます。
そこで今回は、「大手の求人サイト」と「何かに特化した求人サイト(特化型サイト)」を比較し、それぞれの特徴とおすすめポイントをご紹介してみます。
「大手求人サイト」と「特化型求人サイト」の違い
まず、両者の違いについてですが、これは「全国チェーンのファミレス」と「ラーメン専門店」を引き合いに出すと、わかりやすいです。
- 全国チェーンのファミレス:和食・洋食・中華・デザート・ドリンク…など、選べるメニューが豊富。何を食べたいか決まっていなくても利用しやすい。全国どこでも利用可能。
- ラーメン専門店:主にラーメンしかないので「何を食べようかな」と迷う必要がない。こだわりのラーメンが食べられる。
▲それぞれの特徴がなんとなくおわかりいただけるのではないでしょうか?
そして、これを求人サイトに当てはめると利用シーンがハッキリします。
- 大手求人サイト:あらゆる業種・職種の求人が掲載されている。やりたい仕事がわからなくても利用しやすい。全国の求人が掲載されている。
- 何かに特化した求人サイト:特定の業種・職種・エリアの求人が掲載されていて条件を絞り込んで探す必要がない。専門性の高い求人が掲載されている。
「自分がどこでどんな仕事がしたいのか」をどこまで理解しているのかが、一つのボーダーラインだということです。
「大手求人サイト」は利用するべき
さて、両者の主な利用シーンがおわかりいただけたかと思いますが、いずれにしても「大手の求人サイト」は利用するべきです。特化型サイトを利用する時も、基本は大手求人サイトとの併用です。その理由は3つ。
ラーメン専門店が集まったラーメンパーク
- 大手の求人サイト→全国チェーンのファミレス
- 特化型求人サイト→ラーメン専門店
と例えました。しかし…
- アルバイト採用サイト:タウンワーク、フロムエー、ジョブセンスなど
- 転職サイト:リクナビNEXT、DODA、マイナビ転職
▲これらの求人サイトは、もはやラーメン専門店がいくつも集まった「ラーメンパーク」とも呼ぶことができます。特化型サイトをたくさんチェックしなくても就職・転職活動ができるのは魅力ですよね。
「掲載にあたっての厳しい規定や審査」がある
これは個人的に大きなポイントだと思うんですが、「規模の小さい求人サイト」に比べて、大手求人サイトの掲載へのハードルは高めに設定されています。
- 紛らわしい表現がないか
- 差別的な表現がないか
- 法人登記されている企業かどうか
- 法律に従っている企業かどうか
など、「ユーザー保護」の観点から、掲載にあたっていくつもチェック項目があるんです。業種によっては必要種類もたくさんあります。

まぁ、いろいろ書類とか足りないけど、表向きには「派遣」ってことでやってるからさ、シェフ君の力でなんとか掲載してよ〜
なんてセリフは数えきれないほど言われましたが、先述の理由から、そういった企業の求人を掲載することは一切できません。
掲載したい企業にとっては煩わしいんですが、利用するユーザーとしては、ブラックな求人に出会う確率が下がるので安心感があります。
資金力がある企業の求人が多い
リクナビネクストの紹介記事でも書きましたが、大手求人サイトに掲載するためには、みなさんが驚くようなお金が必要です。
本来、「求人広告費」は削りたい支出項目なのに、それでもお金をかける(ことができる)。それはつまり、資金力がある企業の可能性が高いということです。
誤解を恐れずに言うと、「高いお金をかけて採用活動をする企業」と「お金をかけずに採用活動をする企業」はこのように例えることができます。
- 高いお金をかけて採用活動をする企業:外食はいつも高級店、誕生日プレゼントは100万円の高級バッグ
- お金をかけずに採用活動をする企業:節約のために家で手料理、誕生日プレゼントは手編みのマフラー
どちらが良いか…ということは一概に言えませんが、おそらく、多くの人が付き合いたい(結婚したい)のは前者のような人でしょう。
まとめ
特徴を熟知していれば、どこの求人サイトを利用しても問題ありませんが、基本的には下記のような順番で就職・転職活動するべきです。
- 大手求人サイトで探す
- 大手求人サイトにないような求人を特化型求人サイトで探す
- それでも自分が求めているような求人がなければ規模の小さい求人サイトで探す
もちろん、大手求人サイトのスカウトメール機能を利用することを忘れずに。これで、自分で探さなくても、あらゆる方面から求人情報が届きます。
探し方が悪いと、自分に合った仕事を見つけることができず、最悪の場合、ブラック企業に就職・転職してしまうこともあります。それを避けるためにも、今回ご紹介した内容を参考に就職・転職活動していただければ嬉しいです!