昨日テレビで、何やら面白そうな新製品が発表されていました。
人工知能搭載の電子レンジ
「おもちゃみたいな機能しかないんでしょ?」って思いながら見てたんですが、コイツがなかなか賢いやつでして。
- 話すことができる
- おすすめの料理を提案してくれる
など、電子レンジの機能はそのままに、賢い頭脳で僕たちの暮らしをサポートしてくれるそうなんですよ。

今日何食べたい?



あー、何でもいいよー



もう!たまにはリクエストしてよねっ!
と、役に立たないどころか、妻を軽く怒らせてしまう僕とは大違いです(照)
で、その機能は実生活で役に立つの?
まぁ、気になるのは、「本当に便利な機能なのか?」ということですよね。実生活で使えなければ全く意味がありませんから。
テレビでやっていたデモでは、こんなやりとりをしていました。


今日体調が悪いんだけど、何を作ればいいかな?


では、〇〇を作ってみてはいかがでしょうか?
「体調が悪い時に食べるおすすめの料理」を電子レンジが提案しているシーンです。だったら、料理するなよって話しなんですけどね。
で、これを見て、僕は思いました。
(この機能いるか…?)
電子レンジより「冷蔵庫」の方が圧倒的に親和性が高いと思う
うん、多分ね、電子レンジに話しかける時ってそうそうないと思うんですよ。僕ならクックパッド見ます。
もちろん、ないよりはあった方がいいです。「人工知能が搭載されていない電子レンジ」と、「人工知能が搭載された電子レンジ」の値段が同じなら、後者の電子レンジを買います。
ただ、それは採算面から考えるとムリな話で、間違いなく値段に大きな差があるはずです。だったら、僕は「人工知能が搭載されていない電子レンジ」を買います。
やはり、重要なのは、「実生活でどれほど役に立つか」だと思うんですよ。そういう意味では、現時点で電子レンジに人工知能を搭載する意味はあまりないかなと思います。
それよりも、格段に親和性が高い家電がありますよね。「人工知能を搭載した冷蔵庫」なら、ちょっと高くても欲しくないですか?
もしかすると天才的な発見をしたかもしれないと思って、早速つぶやいてみました。
人工知能搭載の電子レンジが登場したらしいけど、冷蔵庫の方が親和性高いんじゃ…?僕「今日の夜ごはん、なにを作ればいいかな?」冷蔵庫「今私の中には〇〇と〇〇と〇〇があり、今日みたいな暑い夜は、さっぱりした〇〇を作ってみてはいかがですか?」みたいな。
— シェフ@青森県移住ブロガー (@chef_moriawase) 2016年7月6日
うん、冷蔵庫に人工知能を搭載して、インターネットに繋げば(IoT)、かなり売れると思う。冷蔵庫の中見ずにスーパー行っても必要な食材買えるし。技術的には可能だよね…って、もしかしてすでにあったりするのかな?
— シェフ@青森県移住ブロガー (@chef_moriawase) 2016年7月6日
すると、こんなリプライがありました。
@chef_moriawase シェフさんのアイデア、だいぶイノベーティブですよね。企業に売り込んだらちょっとした収入になりそうなくらい。
— きしばか。 (@kishibaka4850) 2016年7月6日
おぉ!嬉しい!ブログやめて、このアイディアを企業に売り込んでこよう!
それっぽい冷蔵庫あるんかーい!
はい、調子に乗ってすみませんでした。それっぽい冷蔵庫ありました。シャープさん…売り込み方が下手だったんじゃ…
シャープは10月6日、インターネットに接続して暮らしをアシストする「ともだち家電」に対応したプラズマクラスター冷蔵庫「SJ-TF50B」と、ウォーターオーブン「ヘルシオ AX-XP2WF」(以下、AX-XP2WF)を発表した。発売はいずれも10月30日。価格はオープンで、推定市場価格はSJ-TF50Bが360,000円前後、AX-XP2WFが210,000円前後だ(いずれも税別)。
ともだち家電とは、インターネットに接続することで、ユーザーに合わせた音声アドバイスや運転をしてくれる家電のこと。各家電に搭載された人工知能「ココロエンジン」が、クラウド上に保存されたデータと連携することで、適切なアドバイスや運転を実行するという。
冷蔵庫の中身を把握する冷蔵庫
SJ-TF50Bは、対話をしながら庫内の食品管理ができる冷蔵庫。食品を冷蔵庫に入れる際に声で食品名を登録しておくと、冷蔵庫が使用期限が近づいた食品を教えてくれる。「期限が近い食品でなにが作れる?」と尋ねると、レシピを提案する機能も持つ。
専用のスマートフォン向けアプリ「ココロボ~ド」を利用すれば、冷蔵庫内の食品量や使用期限、保存場所といった詳しい情報も登録可能だ。保存場所を登録することで「マスタードどこにいったっけ?」と聞くと「小物ポケット右にあるよ」などと回答してくれる。
冷蔵庫に買いたい食材をつぶやくだけで、「買い物メモ」を作成。外出先からスマートフォンで買い物メモを確認できる。冷蔵庫が音声で認識できる食品数は約1,650個で、提案メニュー数は約220種類。
プラズマクラスターによる除菌や脱臭、野菜が長持ちする独自の高湿ロック機構採用「ステンレス・ロック野菜室」や、「節電25」モードでの節電機能などを備える。定格内容積は501Lで、ドア数は6枚、ドア材は強化ガラス製。本体サイズはW685×D699×H1,820mm、重さが96kg。
昨年の10月に発売…か。これ、普及してるの?使用者のレビューとか全然見当たらないんだけど…?
爆発的に普及させるには「カメラ」が必要
まぁ、ざっと機能を見てみましたが、爆発的に普及させるためには、カメラが必要だと思います。正直、食材を音声で登録するのは実用的じゃない気がします。
それよりも、カメラがいくつか搭載されていて、「どんな食材」が「どこの位置」に「どれくらい」あって、「賞味期限(消費期限)がいつまでなのか」を冷蔵庫に自動で把握してもらう方がいいですよね。
食材によって賞味期限(消費期限)が記載されてある場所は違うので、カメラに向けて食材を置くとか、読み取れなかった場合だけ、冷蔵庫に質問してもらうとか。



卵が1パック追加されましたが、賞味期限を読み取れませんでした。



あぁ、21日で設定しておいて。



かしこまりました。
みたいな。
- ピーマンとパプリカを見分けられる
- ケチャップとマヨネーズを見分けられる
- 食材の劣化がわかる
くらいのレベルのカメラであれば十分だと思います。
足りない食材を冷蔵庫に把握してもらう
そして、買いたい食材を音声で登録するんじゃなくて、足りない食材を冷蔵庫に把握してもらうのが僕の理想です。
- いつも買う食材を覚えてもらう
- いつも買わない食材を覚えてもらう
これにより、買い忘れを防止できるし、いつも食べないような食材の購入を提案してもらうことができます。
また、専用のアプリとシュフーチラシのようなチラシアプリを連動させることにより、安い食材を効率良く買うこともできるはずです。
で、近い将来は、ネットスーパーとの連携ですね。
- 足りない食材をまとめて教えてくれる
- どの食材をどこで買えば安いのか判断してカートに入れる
- 注文していいか聞いてくる
みたいなことができるはずなので、僕たちの仕事は「注文していいよ」と言うだけ。なにこの冷蔵庫。欲しい。
まとめ
と、つい妄想してしまいましたが、技術的には不可能ではないものばかりなので、シャープには早くこの冷蔵庫を開発してもらいたいところです。
…いや、パナソニックかソニーでもいいですね。それか、ジャパンディスプレイみたいな企業作って仲良く開発するとか。
で、それを採算度外視で発売する。製品自体の儲けは少ないけど、この冷蔵庫と連動するアプリやサービスを提供している会社から利益を得る。
この冷蔵庫からそれなりに注文が入ると思うので、チラシアプリやネットスーパーを運営している会社からの利益が一番大きいかな。
技術的には自動運転車より早く普及するはずなので、2020年までにこんな冷蔵庫が欲しいですね。以上!
(こんな冷蔵庫もすでに開発してるのかなー)