「は?冗談だろ?笑」
これは、僕が「会社を辞めたいです」と相談した時に前職の社長から言われた言葉です。青天の霹靂だったみたいです。
最初のバイト以外はどこも同じリアクションをされましたが、前職は裁量権のある仕事をしていたので、おそらく本当に困ったことでしょう。
何ヶ月か前から退職しようとは考えていたんですが、「退職したらボーナスもらえないよな…」と悩んでいてなかなか言い出せなかったんですよね。
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ボーナス退職とは?
- 6月下旬から7月上旬にかけての夏のボーナス
- 12月上旬から12月下旬にかけての冬のボーナス
一般的な企業では、夏と冬の年2回、給料とは別にボーナスが支給されます。
このボーナスをもらった直後に辞めることを「ボーナス退職」と呼びます。
「ボーナスはすべてローンの返済に充てます」なんて人がいるように、このボーナスを心待ちにしている人は少なくありません。
数万円の寸志しか支給されない中小企業もありますが、一般的な企業は「給料2ヶ月分」のような多額なお金をもらうことができるからです。
ただ、このボーナスが退職のタイミングをいつにするか惑わせます。
ボーナスは絶対に支給しなければいけないものではない
会社の規則で「年に2回ボーナスを支給しなければいけない」と定められていれば話は別ですが、ほとんどの会社にそういう規則はありません。
だいたい「業績給に応じて〜」のような曖昧な規則になっているはずです。
つまり、業績給が悪ければボーナスは支給しなくていいことになります。
もっと言えば、会社の規則で定められていない以上、業績給が良くてもボーナスを支給しなくてOKということになります。
会社(社長)の気分次第なんです。
退職のタイミングが難しい
さて、そこで問題になるのが退職のタイミング。
「退職したいけどボーナスももらいたい」と考えるのが普通ですよね?
でも、ボーナスをもらった直後に退職するのは勇気が必要。ボーナスの支給を待って退職したと思われるからです。
よほどハートが強いか、無神経の人であれば、これが正攻法でしょうが、できれば穏便に退職したいですよね。円満退職したいですよね。
そこで、ボーナスをもらってから数ヶ月後に退職する案が出てきますが、それだと今度は「次のボーナス」を期待してしまいます。
例えば、7月上旬にボーナスをもらって9月上旬に退職の意向を示すとします。
しかし、9月上旬にすぐに辞めることはできません。
普通は、退職の意向を示してから1〜2ヶ月後に退職になるからです。
引き継ぎとかありますからね。退職は10〜11月になります。
後数ヶ月で冬のボーナスじゃん…
これが、ボーナスをもらいながら円満退職を目指す人の脳内です。
ボーナス退職と円満退職はノットイコールなんです。
まあ、円満退職じゃなくてもいいなら、今流行りの退職代行EXITを使えばボーナスもらった直後に辞めることもできますけどね。
ボーナス退職を意識して退職できないのは本末転倒
ということで、僕はボーナス退職を諦め、ボーナスをもらった直後に退職せずにボーナスをもらって数ヶ月後に退職することにしました。
お金は欲しかったけど、それよりも円満退職がしたかったからです。なんだかんだ良い会社でしたからね。
で、「後2ヶ月で冬のボーナス」という最悪のタイミングで退職の意向を示しました。もうボーナスは諦めました。
だって、気分次第でボーナスを支給できるのに、これから利益を生み出さない退職する人にボーナスを支給する意味はありませんから。
その後は、ボーナスをもらえないからといって適当に仕事をするでもなく、遅刻をするでもなく、いつも通り仕事をしていました。
ものすごく辛い仕事ではありませんでしたが、退職日が決まってからはかなり気持ちが楽になりましたね。
送別会を開いてもらうことにもなり、望んでいた円満退職が近づいているのがわかりました。
まったく予期していなかったボーナス
それは、退職日を目前に控えたある日の午後の出来事でした。
「これ、少ないけど」
社長に会議室でこっそり渡された紙。開いて中を確認してみたらボーナスの明細書でした。
まったく予期していなかったので、マジでびっくりしました。
給料2ヶ月分とかではありませんが、寸志ではない金額がその紙には記載されていたんです。もう何の役にも立たない人間なのに。
先ほども言いましたが、ボーナスの支給は義務ではありません。「業績は悪くないけど支給しない」なんてこともできます。
ましてや、僕は退職する人間。
どこかの部署に異動するなら話は別ですが、ボーナスを支給する対象にはならない人間です。
ボーナス退職を諦めて円満退職を目指したのに、結果的にどちらも手に入れることができたんです。
退職のタイミングはどうでもいい
期せずして美談になってしまいましたが、どちらにしても僕の結論はこうです。
「退職のタイミングはどうでもいい」
おそらく、ボーナス退職と円満退職を両立するためにあれこれ画策してもバレると思いますし、なぜそんなに頭を使って退職しようとしているのかという話にもなるじゃないですか。
であれば、初めから正直に退職の意向を示した方がいいと思うんですよね。
ボーナス退職(ボーナスもらった直後に退職)するのに送別会開いてもらえる…という僕の逆のパターンもたくさんあるだろうし。
やはり一番ダメなのは、そういうのを気にしすぎて退職日がどんどん先延ばしになってしまうことです。
「退職したいけどボーナス欲しいから…」と、ボーナスの魔法で身動き取れなくなってしまうので、今すぐそういった考えは捨てた方がいいです。
転職活動は退職する前にするのが一般的ですし、リクルートエージェントを活用すれば面接スケジュール調整から希望する会社の紹介まであらゆるサポートをしてくれるので、「ボーナス退職か?円満退職か?」と、あれこれ悩むくらいなら思い切って転職した方が絶対良いです。
それでも退職の意向を伝えるのが怖いなら退職代行EXITの手を借りるしかないですね。
もし僕が今退職しづらい環境にいるなら、リクルートエージェントに登録して転職先を決めてから退職代行EXITを利用するでしょうね。
小言を言われたって、引き止められたって、あなたの人生はあなたが決めるんですよ。