クラウド会計ソフト「freee」を使っていたおかげで自宅から簡単に確定申告ができたんですが、あまりにも簡単に終わって時間が余ったため見直しをしたところ、口座の残高がおかしいことに気づきました。
銀行口座の残高は実際の金額と数十万単位でズレていて、クレジットカードの残高はなぜかプラスに。
ちゃんと仕訳をしていたはずなんですが、どうやら「開始残高」というものを設定する必要があるらしく、これを設定していなかったのが口座残高のズレの主な原因でした。(※他の細かい問題は後述)
今回はこの問題への対処法について詳しくご紹介するので、同じ問題でお困りの方に参考にしていただければと思います。
一度でも年度締めをすると開始残高が設定できない
freeeを使っていて唯一不親切だと思いましたが、年度締めを一度でもすると開始残高が設定できなくなります。
ですので、
- 確定申告を済ませて年度締めをする
- 修正箇所を発見して年度締めを解除する(年度の巻き戻しをする)
みたいなケースだと開始残高が設定できません。
しかも、設定項目がクリックできなくなる…みたいな仕様ではなく、設定する項目がそもそも消えてしまうので、「開始残高の設定はどこでできるの?」と困った方も多いのではないでしょうか?
では、開始残高を設定せずに年度締めをしてしまったらどうすればいいのかと言うと、これは結局「口座の残高がズレている」状態なので、口座残高を解消することで開始残高の問題も解決します。
口座残高のズレを解消する方法
さて、口座残高のズレを解消する方法ですが、ボタン一発で簡単に…とはいきませんので、どこに原因があるのか把握しながら対処していく必要があります。
ちゃんと仕訳できている確認する
まず、基本中の基本ですが、
- 2重で登録していないか
- 口座振替をせずに支出・収入処理していないか
- 誤った金額で登録されていないか
などを確認して修正します。
ちゃんと仕訳できていると思っていても意外と間違っているもので、Amazon関連の仕訳などはけっこう修正が必要かもしれませんよ。
「現預金レポート」で残高がいつどこでズレたのかを確認できるので、面倒でも一度確認することをおすすめします。
銀行口座の残高ズレは事業主借・事業主貸で調整
銀行口座の残高ズレは以下のように修正します。
- 実際の残高より少ない場合→差額を収入(事業主借)として登録
- 実際の残高より多い場合→差額を支出(事業主貸)として登録
登録する日付は個人事業主の場合はどちらも1月1日になります。
また、ズレを修正する前に口座情報を手動更新して最新のものにしておきましょう。
クレジットカードの残高修正はfreeeのサポートに頼るのもおすすめ
銀行口座のズレも、AmazonやPayPalなどの口座のズレも、特段問題なく修正できると思います。
ただ、クレジットカードの残高ズレは計算が面倒で、リボ払いなどをしていると混乱するかもしれません。
そんな時は、ぜひfreeeのサポートに頼ってみてください。
例えば、口座残高のプラスを解消できない場合。
本来は、期首日時点のクレジットカードの残高を算出し、現在の残高との差額を支出(事業主貸)として登録するのですが、サポートページの情報を参考に進めてもよくわからなかったのでチャットで相談したところ、手取り足取り教えてくれました。
確定申告の忙しい時期でも丁寧に対応してくれたので、どうしても解決できない場合はぜひ:)
口座残高がズレる原因
補足ですが、クレジットカードの残高がズレるのは、前年に利用した分の明細は登録されないのに引き落しは登録されるからです。
ですので、前年に利用していないクレジットカードはそもそも残高がズレないので、他の原因を探してみてください。
まとめ
開始残高を設定していないことでfreeeの口座残高がズレるのは特に問題ありませんが(確定申告の書類に影響はない)、実際の残高と違う金額が表示されるのは単純に気持ちが悪いと思うので修正をおすすめします。
ちなみに、残高ズレを解消して事業主借や事業主貸の金額が大きくなるのは特に問題ないのでご安心ください。