当サイトのリンクにはアフィリエイト広告が含まれています

スマホ版e-Taxで青色申告の個人事業主が確定申告できる?

今年(2019年)から始まったスマホ版e-Tax。

僕はマイナンバーカードを使ってe-Taxから確定申告(電子申告)したんですが、スマホ版e-Taxの使い勝手がかなり気になっていたので、スマホ版の方でもやってみることにしました。

(期間内であれば何度でも送信可能)

せっかくなので、パソコンの使用一切なしという条件で。

果たしてスマホだけで確定申告できるのでしょうか…と、ドキドキワクワクさせたいところですが、結論から言うと【全然ダメ】でした。

当初は「スマホ版e-Taxが超簡単で便利!確定申告革命の到来!」みたいな記事を書く予定だったんですが、あまりにも使い物にならなくてこんな記事を書くことになりました、はい、とっても残念です。

とりあえず、青色申告の個人事業主は事実上スマホ単体で確定申告(電子申告)できないはずなので、freeeに書類を作成してもらって、パソコンがあるならパソコンを使って電子申告、なければ郵送…という形がベストかと思います。

下の関連記事もぜひチェックしてみてください。

スマホ版e-Taxは外部データを取り込めない

今回の残念なポイントはこれに尽きますが、スマホ版e-Taxって外部データを取り込めないんですよね。

iPhoneにしろ、Androidにしろ、ファイルのアップロードなんて造作もないことなのに。謎です。

当初は、クラウド会計ソフトのfreeeで明細を取り込み登録し、確定書類をサクッと作成、そのデータをスマホ版e-Taxで取り込んで送信…みたいなことができると思っていたので、この仕様だとわかって「これ、誰向けの仕様…?」と、愕然としました。

外部アプリを使えば、freeeなどのクラウド会計ソフトで出力されるe-Tax用のデータ(xtxファイル)をスマホ単体で保存できるんですよ。

…ただ、そのデータをインポートできない!これが何より残念でした。。

ちなみに、スマホ版e-Taxはもちろんのこと、スマホからパソコン版のページを開いたとしてもデータを取り込むことはできません。

スマホ版e-Taxで確定申告できる人は?

freeeの記事によると基本的には給与以外の収入が一切ない方向けらしいです。

スマホで確定申告をできるか、できないか、を確認する上で一番わかりやすい大事なポイントは、

・給与以外の収入が一切ない方

という項目に当てはまっているかどうかと言えます。

給与以外の収入というのは、副業や不動産、株やFXなどの利益、退職金などの所得のことを指しており、これらの収入がある場合はスマホで確定申告書を作成することはできません。(つまり副収入が一切ないサラリーマンであることが主な条件と捉えて良いでしょう) 

またそのほかにも国税庁の確定申告書作成コーナーでは、

・複数の会社から収入がある(源泉徴収票が2枚以上ある)
・勤務先で年末調整が済んでいない、行っていない
・生命保険や国民年金、健康保険料の控除を利用したい
・医療費控除・寄付控除を利用「されていない」

という場合ではスマホで確定申告書を作成できないので、パソコンで作成する必要があります。特に国民年金の控除は基本的には全国民が加入しており、その控除を使わない場合、税金が高くなるのでスマホで行う場合は注意しておきましょう。

基本的には上記の条件をクリアした方であればスマホで確定申告書を作成することができます。作成の手順は、案内に従って自分の1年間の給与や所得控除、住宅借入金などを入力していけば大丈夫です。スマホで入力している途中で中断する場合、入力が進んでいないと保存ができなかったり、パソコンにデータを引き継いだりすることができないので、入力を始める際は一気にやりきってしまうのがオススメです。

2019年 スマホで確定申告できる人できない人 注意点などまとめ

これを見る限り、「そもそもスマホで確定申告させる気ないじゃん!!」としか思えないんですが。。

スマホ版e-Taxは年末調整で対応できない控除を受けたい人向け?

「本当に誰向けの仕様なんだろう?」と気になったので、そもそもどういう人であればスマホ版e-Taxで申告できるんだろうと調べてみたところ、以下の条件にすべて当てはまる人向けであることがわかりました。

  1. 給与以外の所得がない
  2. 源泉徴収票が1枚だけ
  3. 勤務先で年末調整が済んでいる
  4. 医療費控除や寄附金控除を受ける
  5. 確定申告で追加する控除や年末調整の内容に変更がない

つまり、先ほどのfreeeの記事にあったように、ざっくり言うと1つの会社で働く副収入が一切ないサラリーマンのことですね。

ただ、それだとスマホ版e-Taxの存在意義がよくわからないので何か意味があるんだろうなと、もう一度すべての条件を確認したところ、4つ目の「医療費控除や寄附金控除を受ける」という条件が重要なんだろうなと素人ながら理解できました。

一体どういうことかと言うと、サラリーマンの年末調整って医療費とかの控除に関してはノータッチらしいんですよね。

そう考えると、僕もサラリーマン時代に生命保険とかの控除の申請はした記憶はありますが、病院などその他の費用に関しては申請していませんし、事務の人にそもそも申請するかどうか聞かれませんでした。

妻の出産も結局退職した後だったし、大きな病気にもなってないし、ふるさと納税とかもしてないし…そうか。

ということは逆に、

  • 妻もしくは自分が出産をした
  • 自分もしくは親族の大きな病気や怪我で多額の医療費が発生した
  • ふるさと納税をしている

といった、大きな出費があるサラリーマンのためにスマホ版e-Taxは誕生したということか…

(国税庁の人、こういう理解で合ってます?)

青色申告している個人事業主の確定申告は例年通りっぽい

ということで、今回調べた情報を踏まえると、個人事業主の確定申告事情は例年通りっぽいです。

  1. マイナンバーカードがあるなら、カードリーダーを買ってfreeeで電子申告(これが1番簡単です)
  2. マイナンバーカードがないなら、税務署に行ってIDとパスワードをもらい、e-Tax(確定申告書類のデータはfreeeなどのクラウド会計ソフトで作成)
  3. freeeで確定申告書類を作成して印刷。それを郵送するか税務署に持参する
  4. 自分で頑張って決算書類を作成。それを郵送するか税務署に持参する

とりあえず、MacにしろWindowsにしろ、freeeを使って電子申告するのが冗談抜きで簡単なので、特に理由がなければfreee使ってみてください。

また、「自分で比較した上で決めたい!」という方はこちらの記事が参考になると思います。

(他にもクラウド会計ソフトは色々ありますが、操作性に関してはfreeeがダントツで良いです)

現場からは以上です。


カテゴリー:確定申告・年末調整

シェフ

このサイト「moriawase」の運営者。ハウツー記事を中心に更新しています。