僕がメインで使っているクラウド会計ソフト「freee」がMacの電子申告(e-Tax)に対応したので、今年はオンラインで確定申告をしました。
結論から言うと「郵送とか持参とかマジで時間の無駄だな…」と思えるくらい簡単でした。
あまりに簡単すぎたので、freeeのサポートデスクに「ちゃんと確定申告できてますか?」と確認したほど。(実話です…笑)
今回はその全手順をご紹介するので、freeeユーザー、Macユーザーはもちろんのこと、どうやって確定申告をしようか迷っている方にも参考にしていただければと思います。
(freeeは確定申告の時期になってから利用し始めても大丈夫です!)
必要なもの
freeeとMacの電子申告に限った話ではありませんが、「マイナンバーカード」がなくては始まりません。
そして、そのマイナンバーカードを読み取る「カードリーダー」も用意する必要があります。
いくつか選択肢がありますが、最新OSである「Mojave」で問題なく使えたという理由からこちらのカードリーダーをおすすめします。
事前準備
まずは、以下の事前準備を済ませましょう。
確定申告書類の作成と確認
ブラウザ版でもアプリでもどちらもいいですが、確定申告用の書類を作成します。
別記事でも書いてますが、操作しやすく、移動時間にサクッとできるので、特にこだわりがなければアプリを使うのがおすすめです。
「確定申告をはじめましょう」をタップ。
後は、いくつか質問に答えていくだけで勝手に確定申告書類が完成します。
生命保険料や社会保険料などの控除関連の入力、家事按分の登録などもすべてこの画面でできます。
e-tax利用開始届の作成・提出(利用者識別番号の取得)
「e-Taxの開始(変更等)届出書作成・提出コーナー」で利用開始届を作成・提出し、利用者識別番号を取得します。
「提出」という文字がありますが、プリントアウトする必要もなく、オンライン上ですぐに取得できます。(待ち時間なし)
個人事業主(フリーランス)の方は「個人の方」を選択します。
ここで取得した「利用者識別番号」と暗証番号は後で使うので、紙に控えるか1Passwordのようなアプリで管理してください。
利用者クライアントソフト(JPKI利用者ソフト)のインストール
オンライン上で行政手続きするために「利用者クライアントソフト」をMacにインストールします。
カードリーダーのドライバのインストール
始めてカードリーダーを使う場合は、「〇〇(製品名) ドライバ」などで検索して、ドライバ(最新版)をインストールします。
先ほどご紹介した「ACR39-NTTCom」のドライバはこちらからダウンロードできます。
電子申告手順(Mac)
準備が完了したら、カードリーダーをMacに接続し、マイナンバーカードを差し込みます。
Macでfreeeのサイトを開き、「確定申告書類の作成」をクリック。
書類作成が終わっているので「確認」からスタートします。
内容を確認したら提出へ。
「Mac電子申告アプリ」をMacにインストール。
事前に取得した「利用者識別番号」と「マイナンバー(個人番号)」を入力。
電子証明書を登録。
証明書パスワードには、マイナンバーカードを受け取る時に自分で決めた長い文字列を、その下には利用者識別番号と一緒に取得した暗証番号を入力します。
受付結果が「受付完了」になっていれば成功です。
最後に、確定申告書類を申告します。
「申告する」をクリックし、先ほどと同じく「証明書パスワード」と「e-Taxの暗証番号」を入力すればOKです。
証明書と同じく、受付結果が「受付完了」になっていれば無事に申告できたことになります。
以上、確定申告お疲れさまでした!
その後にやること
確定申告後にやることは基本的に以下の2つです。
納税
確定申告と同じく、期限は3月15日までなのでご注意ください。
【参考】申告した所得税・消費税を納付する
支払い方法は、現金や口座引落しなどがありますが、すべての税目がクレジットカード支払いに対応しているので、お得に支払いをするならクレジットカードが良いかもしれません。
【参考】国税クレジットカードお支払サイト
また、nanacoを使って間接的にクレジットカード支払いをすることもできます。
消費税の支払い義務について
補足ですが、年間の売上が1,000万円以上ある場合は「消費税」を支払う必要があります。
(1,000万円以下であればスルーしてもOKです)
ただ、以下のようなルールもあるので、そこまで焦る必要もありません。
フリーランスの方であれば2年はいずれの場合であっても消費税の支払い義務はなく、万一売り上げが1000万超えをしたとしても実際に消費税の納税義務が出てくるのはその2年後。
え?! 消費税もらってるのに納税してないの? フリーランスのナゼナニ
納税額はどこで確認できるの?
freeeの「確定申告書類の作成」の中の「確認」をクリック。
そのページの途中で確認できます。
年度締め
確定申告の作成画面で「年度締め」という操作をします。
これで他に何もやることはありません。簡単ですね!
電子申告(e-Tax)に関する質問と回答
いくつか気になるであろう情報をまとめてみました。
提出書類はないの?
電子申告(e-Tax)の大きなメリットの1つですが、領収書の他に、生命保険料や社会保険料の控除証明書なども提出する必要がありません。
つまり、ほとんどの場合、何も提出しなくていいということです。
ただ、5年間の保管義務はあるので、捨てずにとっておきましょう。
ちゃんと申告できてるの?
通常のe-Taxだとメールアドレスを登録していると申告後にメールが届きますが、freeeの電子申告ではメールなどでの案内は特にないそうです。
freeeのサポートに確認したところ、受付結果が「受付完了」になっていれば良いとのことなので、それが確認できればOKです。
ちなみに、書類名が「青色決算書」となっていますが、「確定申告書B」と「決算書」の2種類がちゃんと送信されているそうです。
間違って申告した場合は?修正できる?
複数回送信した場合、最後に送信した書類が使われるそうなので、確定申告の期限内(3月15日まで)であれば修正(訂正)したものを改めて送信するだけで大丈夫です。
確定申告の時期を過ぎた後にも修正できますが、その場合は「更正の請求」という手続きになります。
納税額が0円っておかしいの?
売上が少なかったり、控除額が多かったりで、所得税が0円になることがありますが、特におかしいことではありません。
まとめ
執筆時点ではMFクラウド確定申告などの他の会計ソフトがMacでの電子申告に対応していないので、Mac使いのフリーランスの方はぜひfreeeを使っていただきたいですね!
自宅であっという間に確定申告が終わるのはなかなか気持ちが良いですよ:)